楽天・涌井 コロナ陽性・則本の代役先発で「仕事はできた」6回1安打1失点

[ 2022年4月1日 22:05 ]

パ・リーグ   楽天0ー1ソフトバンク ( 2022年4月1日    楽天生命パーク )

<楽・ソ>4回、柳田に本塁打を打たれた涌井(撮影・篠原岳夫)
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 楽天の涌井秀章投手(35)が代役先発ながら、意地の好投を見せた。

 予告先発の則本昂大投手(31)が新型コロナウイルス陽性判定を受け、今季初めての1軍マウンドも、柳田のソロ1安打だけの6回1失点。打線の援護がなく敗戦投手とはいえ、役割は十分に果たした。当初はこの日のイースタン・リーグのDeNA戦に先発予定だったが、昨年7月10日の西武戦以来、265日ぶりの本拠地先発も期待に応えて見せた

 チームの連勝も4で止まったが、試合後、涌井は悔しさを交えながら手応えをつかみ始めた自身の投球を振り返った。「キャンプからいい感じの投げ方をみつけ、いいボールも出てきた。手応え自体はあります」と明かすと、通算150勝の意地ものぞかせる。「開幕1軍にいなかったのはこの18年で初めてだったので、複雑な思いはありましたけど」。それでも「与えられたところで投げるのが先発の役目。チームは勝てなかったけど、仕事はできたと思う」と話した。

 コロナ禍に直面し、ショックを隠せない石井一久監督(48)もベテランの投球には敬意を表した。「涌井は全球種に力があって、良いボールを投げていた。(ソロは)打った柳田君がうまかった。投手は攻められない」。その上で「目の前の試合を一丸となって勝ちにいく。今いない選手の分までしっかりやっていきたい」とナインの底力を信じていた。

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