ソフトB・真砂 右の大砲ライバル加入に闘志「守備走塁は絶対に勝つ」ムードメーカーの自覚も

[ 2021年8月20日 05:30 ]

ソフトバンク・真砂

 ソフトバンクのキーマンに迫る「どこまでも鷹(たか)く」。今回は、真砂勇介外野手(27)にスポットを当てる。プロ9年目の今季は初の開幕1軍を勝ち取り、既に自己最多となる74試合に出場。同じ右打ちのアルバレス、中谷が新加入し、負けられないポジション争いに闘志を燃やす「ミギータ」を直撃した。(取材・構成= 福井 亮太)

 ――今季は初の開幕1軍を果たし、前半戦までに自己最多の71試合に出場。ここまでを振り返って。
 「開幕1軍は良かったが、全部、納得いく数字が出せていない。前半戦は試合に出ることができて、1軍でしか得られない経験はあった」

 ――エキシビションマッチでは全9試合に出場。26打数7安打、打率・269、1本塁打、4打点。どんな気持ちで臨んだのか。
 「1試合でどれだけ結果を残せるかしか考えていないので結果を知らなかった。後半戦に向けて1本でも多く打つことを考えていた」

 ――右足に体重を乗せる新フォームに変えた。手応えは。
 「しっくりくる時と、こないときがある。一つの引き出しとして、試行錯誤しながらやっていきたい」

 ――7月は11試合中9試合に先発した。1軍の雰囲気に慣れてきたか。
 「全然慣れない。1軍投手のレベルは凄く高い。データも出てきて、徹底的につかれていると感じたので新たな課題が見つかった。自分の打撃を見失いそうになったし、気持ちの整理が難しかった」

 ――4月29日の日本ハム戦では初のお立ち台を経験。念願の場所に立った気持ちは。
 「9年目で遅い1軍のお立ち台だった。良い経験になったし、チームの勝利に貢献して1回でも多く立ちたい」

 ――対戦して一番手ごわかった投手は。
 「全員です。特長を持ったボールを投げるので、そこに対応する力をつけたい」

 ――長打力に定評がある。一番のアピールポイントは。
 「持ち味は二塁打以上が打てること。前半戦の最後はバットに当てることしかできなかったが、エキシビションでは長打が戻ってきて良かった」

 ――同じ右打ちの中谷、アルバレスが新加入した。ライバルから受ける刺激、負けられないポイントは。
 「前半戦71試合出たのは何のリードにもならない。守備走塁は絶対に勝たないといけないし、全部ができて評価される選手なので何一つ抜くことはできない」

 ――連日、小久保ヘッドコーチから打撃指導を受けている。現状の課題は。
 「甘いボールをどれだけ打てるかを意識している。構えがしっくりこない時、フォームに悩んだ時は小久保さんに打撃の相談をよくする」

 ――ベンチでは明るい表情が印象的。チーム内ではどんなキャラクター?
 「野球を楽しもうという気持ちの表れ。松田さんや(川島)慶三さんの背中を見て、チームを鼓舞できるムードメーカーになりたいと思っている」

 ――東京五輪では侍ジャパンが金メダルを獲得。自主トレをともにする師匠・柳田の活躍をどう見ていたか。
 「世界の舞台でプレーしているだけで感慨深いものがあった。やっている選手しか分からないプレッシャーがある中で本当に凄いと思う。少しでも近づきたい」

 ――後半戦の目標は。
 「最後まで1軍にいること。その中でスタメンで出場し続けて、活躍することが最高の結果になる。打率3割、10本塁打は簡単じゃないが、納得できる成績で終われるように目指していきたい」

 ◇真砂 勇介(まさご・ゆうすけ)1994年(平6)5月4日生まれ、京都市出身の27歳。小4で野球を始め、中学時代は京都木津川シニアに所属。西城陽(京都)では1年夏からベンチ入りも甲子園出場なし。12年にドラフト4位でソフトバンク入団。17年7月に1軍デビューを果たし、8月3日のオリックス戦でプロ初安打が初本塁打となった。1メートル85、87キロ。右投げ右打ち。

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