阪神・藤浪 あぁ5回持たず…連勝4で止めた責任「自分の力不足」次回は調整中のガンケル次第

[ 2021年8月20日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-5DeNA ( 2021年8月19日    東京D )

<D・神>5回2死二、三塁、柴田に2点適時打を打たれた藤浪(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 決死のダイブを試みた近本の右脇を打球が抜けると、阪神・藤浪は顔をしかめた。2―2の5回2死二、三塁。そこまで2三振に抑えていた柴田に、絶対に打たれたくない勝ち越しの2点二塁打を許し、先発復帰のマウンドはここで終わった。

 「立ち上がりは硬さがありましたが、3回以降は落ち着いて投げることができていただけに、追いついてもらった直後に打たれてしまったのは自分の力不足だと思います」

 4回2/3を8安打3四球4失点。先発として最低限、果たすべきイニングまであと1死足りなかった。今季3敗目でチームの連勝を4で止めてしまった責任を、正面から受け止めた。

 公式戦での先発は4月23日の同じDeNA戦以来約4カ月ぶり。エキシビションマッチで調整はしても、立ち上がりは不安定だった。初回、先頭の桑原からの3連打でいきなり2失点。2回も1死満塁を招きながら何とか踏ん張った。本人の言葉通り、3、4回は立ち直りの兆しを見せていただけに、同点となった直後の5回の2失点は悔しすぎた。

 藤浪について聞かれた矢野監督は「いろいろ難しいよね。ちょっと。うーん…」と言葉を詰まらせた。150キロ台後半を連発させた馬力は当然、捨てがたい。一方で安定感のなさは起用する側からは計算しにくい。この日の先発は、前半戦後に一時帰国したガンケルとの二択だった。2軍戦が雨天中止続きで助っ人右腕の調整が難航。次回についても「ガンケルの状態による」と明言を避けた。再び先発のチャンスがあるかどうかはともかく、藤浪自身は次のマウンドでやり返すしかない。(山添 晴治)

続きを表示

2021年8月20日のニュース