インフル2人欠場も続く大物食い!豊川 春夏通じ初出場4強

[ 2014年4月1日 05:30 ]

<沖縄尚学・豊川>沖縄尚学に快勝し、スタンドに駆けだす氷見(左端)、田中(同3人目)ら豊川ナイン

第86回選抜高校野球大会準々決勝 豊川6―2沖縄尚学

(3月31日 甲子園)
 春夏通じて初出場の豊川がまたも大物食いだ。昨秋の神宮大会覇者・沖縄尚学を破り4強入り。氷見主将は「素直にうれしい」と笑みを浮かべた。

 実は窮地に追い込まれていた。控え投手の杉田、1回戦の日本文理(新潟)戦でサヨナラ打を放った佐藤がインフルエンザを発症し、この日のベンチ入りは規定より2人少ない16人。「2人のために絶対に勝つ!」。今井陽一監督は2人からユニホームを預かり、ベンチ内に掲げた。

 初回から優勝候補に襲いかかった。佐藤からバットを託された先頭の中村が左前打で出塁。犠打で二進後、3番・氷見主将の中前打で先制のホームを踏む。2回も2死から右翼線二塁打し、再び氷見の右前打で生還するなど、2回までに5点を奪い、エース山城を引きずり降ろした。

 1回戦で昨秋の明治神宮大会準優勝の日本文理、2回戦で春夏3度の優勝経験がある池田(徳島)を下したのに続き強豪を撃破した。杉田はこの日の試合後からチームに合流。決勝まで進めば佐藤も復帰できる。目標はメンバー全員そろっての日本一だ。

 ≪12年4強の高崎健康福祉大高崎以来≫春夏を通じ甲子園初出場の豊川が4強入りした。センバツ初出場で4強入りは、12年4強の高崎健康福祉大高崎以来で、春夏初出場校では09年4強の利府以来。近年のセンバツで春夏初出場校の決勝進出は、04年優勝の済美、05年準優勝の神村学園、07年準優勝の大垣日大がある。

続きを表示

この記事のフォト

2014年4月1日のニュース