本塁打2位翌年の初キングは12人 中田 大打者の扉開けるか

[ 2014年4月1日 07:51 ]

日本ハムの中田

 昨季本塁打2位で初戴冠の期待が懸かる日本ハムの中田翔内野手(24)をデータで掘り下げる。

 打撃面での成長が見られた昨季の中田は、パの本塁打王争いをリード。中堅から右方向への本塁打が12年の1本から10本に増加し、打率も.239から.305へと跳ね上がった。その結果、10試合以上の本塁打ブランクも12年の5度から1度にまで減少。スランプが少なくなり、タイトル獲得が現実味を帯びていた。ところが、8月21日の楽天戦で死球を受け左手を骨折。以降36試合を棒に振った。同時点で本塁打はリーグ最多の28本。順調なら本塁打王アブレイユ(31本)を上回る38本ペースだっただけに悔やまれる離脱だった。

 2リーグ制以降、前年2位から本塁打王となった選手はセ、パ歴代本塁打王延べ137人のうち、16%に当たる延べ22人。そのうち、初の本塁打王に輝いたのは12人だ。

 顔ぶれを見ると、通算536本の山本浩二(広)ら大物打者が2位の翌年に初のキングへとステップアップ。その山本は本塁打王に通算4度輝き、松井(巨)は3度、大杉(東映)は2度とその後飛躍した。中田も初の本塁打王を手にし、大打者への扉を開けるか。

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2014年4月1日のニュース