佐野日大・田嶋「無我夢中で」152球 3連続完投で計420球

[ 2014年4月1日 05:30 ]

<明徳義塾・佐野日大>延長戦を制し、ガッツポーズの佐野日大・田嶋

第86回選抜高校野球大会準々決勝 佐野日大7―5明徳義塾

(3月31日 甲子園)
 最後の打者を中飛に打ち取ると、佐野日大の田嶋は表情を変えずに右の拳を高々と突き上げた。5失点したものの、延長11回152球を投げきり3試合連続完投勝利。

 「無我夢中で最後は何を投げたか覚えてない。みんなが打ってくれてうれしかった」と仲間に感謝した。

 28日の2回戦・智弁学園(奈良)戦で10回157球を投げ抜いてから、中2日。疲れてなかなか寝付けず、疲労が残っていた。さらに相手打線は打席で本塁寄りに立ち、内角を封じてきた。それでも高い修正能力で乗り切った。5連打されて4点を失った直後の7回。「今までのフォームだとタイミングが合ってしまう」とゆったり足を上げてタメをつくってから投げるようにした。7回以降は無失点で切り抜け、11回の援護を呼んだ。

 「きょうは助けてもらった。あすは僕がしっかり投げる」。3試合の球数は合計420球。それでも田嶋はフル回転を誓った。

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2014年4月1日のニュース