西武 涌井攻略に自信 炭谷「チャンス球や狙い球は分かっている」

[ 2014年4月1日 05:30 ]

昨季までのチームメート・涌井(右)攻略を目指す浅村

 かつての同僚にも容赦はしない。敵地QVCマリンへ乗り込む3連敗中の西武は、FAでロッテに移籍した涌井を打ち崩して今季初勝利を狙う。31日はスコアラーが西武ドームに集まり、涌井の移籍後の映像を分析し、変化球の軌道や直球の精度を確認した。

 試合前のミーティングでは情報を共有し、丸裸にする作戦。チーム内では、変化球に全盛期ほどの制球力がなく、カウントを稼ぐための直球が狙い目との見方もある。昨季、女房役を務め、配球を熟知する炭谷は「チャンス球や狙い球は分かっている」と豪語。宮地打撃コーチも「手の内を知り尽くしている」と攻略に自信を見せる。

 開幕カードは本拠地で楽天と対戦。打線が振るわず、開幕から12連敗した79年以来の3連敗を喫した。そんな中でも光明はあった。30日の楽天戦(西武ドーム)では、2軍調整中の中村の代役で4番を務める浅村に待望の1号が飛び出した。ここ一番に強い昨年の打点王は涌井について「意識していない。来た球を打つだけです」と冷静そのもの。10打数無安打の不振から途中交代を告げられた秋山は西武第2球場に直行し、打撃練習を敢行。この日も休日返上で宮地コーチのマンツーマン指導の下、バットを振り込んだ。

 伊原監督は「開幕から連敗が出たのは良かったんじゃないですか。チームが締まってくれればいい」と気に留める様子はみじんもない。初白星に涌井討ち。チームは一丸となっている。

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2014年4月1日のニュース