藤浪 大阪桐蔭魂 西岡先輩のためにも「しっかり投げたい」

[ 2014年4月1日 05:30 ]

ブルペンで言葉を交わす阪神の藤浪(右)と梅野

 悪い流れを己の右腕で変えてみせる。1日の中日戦(京セラドーム大阪)で自身の開幕を迎える阪神・藤浪は、先発としての責任、そして大阪桐蔭高の先輩として慕う西岡の分までやらなくてはならないという強い思いが胸に宿った。

 「3番セカンドの主軸の方に抜けられたら…。でもその分、しっかり自分が抑えたい。剛さんの分までカバーするんじゃないけど、しっかり投げたいです」

 この日、球団から発表された西岡の状況は前日と変わらず。ただ、まだ入院中で、きょうの試合出場は不可能。バックからいつも聞こえる叱咤(しった)激励の声と最高のタイミングで助言をくれる先輩の力をマウンド上で借りることはできない。

 それでも、勝つ。チームは開幕カードの巨人戦で1勝2敗と負け越し。3戦を終えて先発投手には勝ち星がついていない。自らの快投で勝利を奪い、五分に戻す覚悟だ。この日は鳴尾浜球場のブルペンで梅野相手に42球を投げ最終調整。「しっかり調整できている。決して状態は悪くない」と手応えを口にした。

 「(昨年と)やること自体は変わらない。でも、プロのバッターがしっかり打ってくるというのもわかっていますし、去年と違って、いろいろ考えて生かしていきたい。3連戦の頭ですし(6連戦の)週の頭でもある。勝ってチームに勢いをつけられるようにしたい。長いイニングを投げた方がいいし、できるだけ投げたい」

 オープン戦では大量失点する場面も目立ったが、最終登板となった25日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)では7回2失点。あくまで開幕に照準を合わせてきただけに、心配は無用と言っていい。

 昨年とは違う進化した自分がいる。プロ1年目の経験と収穫を手に、藤浪が真価の問われる2年目のマウンドに立つ。

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2014年4月1日のニュース