花咲徳栄 交流ある岩手・高田に1勝届けられず

[ 2011年8月10日 06:00 ]

第93回全国高校野球選手権大会1回戦 花咲徳栄1―11智弁和歌山

(8月9日 甲子園)
 花咲徳栄のエース北川は10安打を浴びて10失点と崩れ、「自分の失投が点数につながった」と責任を背負い込んだ。

 勝たなければいけない理由があった。東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた高田(岩手)とは、毎年冬場に行う野球の勉強会で交流があった。5月には、岩井隆監督や広岡主将らが義援金と、ボールやバットを支援物資として岩手に運んでいる。北川は「誰かのために戦うのは強い。実力以上のものが出る。高田のためにも頑張りたかった」。高田に1勝を届けることはできなかった。それでも、右腕は「野球ができるのは当たり前じゃない。だからここまでみんなとできたのはうれしい」と前を向いた。

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2011年8月10日のニュース