試合開始から26分…落合監督、遅延行為で退場

[ 2011年8月10日 06:00 ]

<中・神>退場処分の落合監督

セ・リーグ 中日0-1阪神

(8月9日 ナゴヤD)
 試合開始わずか26分で指揮官が消えた。初回無死一塁。内角に食い込んだ投球が、バントの構えをした英智の右手中指付近に当たった。小林和球審は「ファウル」の判定。落合監督がベンチを飛び出した。

 遅延行為を警告されても怒りの形相で「俺は引き下がらない」とバットを引いた手に当たった、死球だ、と抗議を続けた。押し問答は10分におよび、ついに退場処分が宣告された。選手、監督通じて史上3位タイの通算8度目の退場。落合監督は不満に肩をいからせベンチを去ったが、チームはその悔しさに応えられなかった。

 打線は能見に8回1安打で13三振。無安打無得点を回避するのがやっと。2試合続けて零敗を喫した。借金は今季最多6。「力不足です」という和田の言葉が、チーム状態を表していた。

 ≪過去のセ・リーグ監督の初回退場≫09年4月7日の阪神―広島戦(甲子園)で広島・ブラウン監督が退場に。2死一塁で栗原が左中間二塁打を放ったが、一塁走者・天谷が本塁アウトの判定。これを不服とした指揮官が審判に詰め寄り、暴言を吐いた。また67年9月23日の阪神―大洋戦(甲子園)では、2死満塁から相手振り逃げの判定をめぐって阪神・藤本定義監督が退場となり、放棄試合となった例がある。

続きを表示

2011年8月10日のニュース