高田高野球部を招待 岡山の高校と親善試合

[ 2011年8月10日 18:47 ]

 東日本大震災で被災した岩手県の高田高校の野球部員ら25人が10日、岡山県総社市を訪れ、地元の高校との親善試合で汗を流した。

 高田高は津波で校舎が被害を受けた上、グラウンドにも仮設住宅が建設されたため他校のグラウンドを借りて練習している。震災以降に救援物資などを送っていた総社吉備路ロータリークラブが「思う存分野球をさせてあげたい」と、両県の橋渡しをして実現した。

 第1試合は総社南高を相手に点の取り合いとなり、8対8で9回裏を迎える気が抜けない展開で、高田高がサヨナラ勝ちした。第2試合では倉敷商業高と対戦、8回コールドで高田高が敗れた。高田高の佐藤央祐主将(16)は「『これが野球だ』と思えた。たくさんの人の支援で今日の試合ができた」と感謝の気持ちを述べた。

 総社南の高谷知宏主将(16)は「岡山に住んでいて直接触れることがない震災を、野球を通して考えられた」と話した。

 試合は岡山のほか島根県の安来高校も参加し、11日も予定されている。

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2011年8月10日のニュース