葛西紀明 ジャンプは全種目メダル狙える!他にもスキー、スノボ…北京を絶対超えてほしい 特別寄稿

[ 2026年2月8日 05:30 ]

葛西紀明
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 雪と氷の祭典、第25回冬季五輪ミラノ・コルティナ大会は6日(日本時間7日)、ミラノのジュゼッペ・メアッツァ競技場(通称サンシーロ)を中心にイタリア国内4カ所で同時に開会式を行い、開幕した。この特別な大会に、冬季五輪史上最多8度の出場を誇るスキージャンプ界のレジェンド葛西紀明(53=土屋ホーム)がスポニチ紙上に特別寄稿。メダルラッシュへの期待を込め、121人の日本代表にエールを送った。

 分村の各地で選手が参加できる開会式、ちょっと見たことのないイベントになりましたね。でも、アート、音楽、ファッション、全てイタリアそのもの。おしゃれな開会式だったと思います。

 14年ソチは主将、18年平昌は旗手として五輪の開会式に参加しました。みんなを勇気づけるぞ、という意味を込めて参加したのに、逆にみんなからパワーをもらって「俺たち、行くぞ!」みたいな。日本選手団だけじゃなく、他国の選手の笑顔やみなぎる力…。特別感があって、参加して本当に良かったと思います。

 今大会のジャンプ会場には思い出があります。02年のソルトレークシティー五輪で結果が出ず、このままじゃ強くなれないと思い、その年の夏からフィンランド人コーチに師事して、トレーニング法やジャンプのスタイルを全部変えたんです。そして迎えた翌年の世界選手権の開催地が今回のバルディフィエメ。個人、団体全てでメダルを獲得し、転機となった場所でした。

 今回の五輪、過去最多のメダル獲得を期待しています。スキージャンプは全種目でメダルを狙えるんじゃないかな。男子は小林陵侑を筆頭に、代表3選手がW杯で表彰台に立った経験があって、全員調子がいい。女子も丸山さんを筆頭に、メダルは十分狙えますよ。もちろん有希(伊藤)にもメダルを獲ってほしい。ジャンプ以外にもフリースタイルスキーにスノーボード、スピードスケート、カーリング…。前回の北京を絶対超えてほしいですね。

 ジャンプ以外に特に注目しているのは、カーリング女子日本代表のフォルティウスです。どのチームが日本代表になってもおかしくなかったけど、そこを勝ち抜いての出場。ロコ・ソラーレも応援していたので「何で代表が1チームなの?」とも思いました。少しのミスで勝敗が決まるのはジャンプに似ているかな、と思います。

(頑張る意味は金以上/) 自分はこれまで、五輪の金メダルに人生の全てを懸けてきました。でもね、ソチで銀メダルを持って帰った時に、みんなが「凄かったね」と喜んでくれたんです。ああ、こんなに応援してくれるんだ。だから頑張れる、と。その感情は年齢を重ねるごとにどんどん大きくなってきました。応援に応えたい、驚かせたい。若いうちに引退していたら、この価値には気づけなかったと思います。金メダル以上に、頑張る意味はある。だから、今大会の日本代表全員にエールを送りたいと思います。頑張れ!(土屋ホームスキー部兼任監督)

 ◇葛西 紀明(かさい・のりあき)1972年(昭47)6月6日生まれ、北海道下川町出身の53歳。92年アルベールビルに19歳で初出場してから、18年平昌まで冬季五輪史上最多となる8大会連続出場。94年リレハンメル団体銀。日本選手団の主将を務めた14年ソチはラージヒル個人銀、団体銅。W杯579試合出場はギネス世界記録に認定されている。家族は妻と1男1女。1メートル76。

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