【ミラノ五輪】不正判定で失格の斯波正樹「誰も疑いたくない。夢であって」“空白の8時間”映像チェックへ

[ 2026年2月8日 21:25 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第3日 ( 2026年2月8日    リビーニョ・スノーパークなど )

斯波正樹
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 スノーボード男子パラレル大回転は予選が行われ、日本から唯一出場した斯波正樹(39=TAKAMIYA)は、ワックスの不正使用と失格となった。

 2大会ぶり2度目の出場だった斯波は、予選1回目を終えた後のボード検査で、22~23年シーズンから使用禁止となっているフッ素成分が含まれるワックスの陽性判定を受けた。検査は10回以上行われたものの、結果は覆らず。2回目に進めず、無念の失格となった。

 失格が決まった直後は、しばらく立ち上がれないほど憔悴(しょうすい)した斯波。失格決定から約2時間後、取材に応じ「結果はもう覆らないので、本当に残念。スポンサー、家族、たくさんの方々の応援のおかげで今ここに立てている。失格になって滑れなくなり、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」と言葉を絞り出した。

 斯波の説明によれば、レースで使用した板は前日午後10時半頃、サービスマンと呼ばれる道具の調整役がキャビン(倉庫)にしまい、鍵をかけて管理室に預けたという。レース当日のこの日は午前6時半頃に引き取って会場へ。サービスマンも「なぜか分からない」と話しているそうで、“空白の8時間”に何者かの侵入がなかったか、防犯カメラのチェックなどを依頼しているという。

 万が一、何者かの陰謀によって不正ワックスが塗られていたとしても、今回の結果が覆ることはない。結果が出た瞬間は「いや、何かの間違えでしょうと思った。機械の誤作動だと思った」という斯波も「原因が分かってない中で、基本的には誰も疑いたくないというのが、大元の考えです」と言葉を絞り出した。

 予選1回目の滑り自体は「いまいちでした」と苦笑いを浮かべた39歳。ただこれまでも高い修正能力を発揮して、決勝トーナメントに進出してきただけに、無念さは消えない。「なんか、夢かなって思ってます。夢であってほしい、みたいな。悪夢というか、夢でパッと起きたら、朝で、また大会が始まるみたいな…っていうのが本音ですけど、多分これが、現実だと思うんで」。気丈に語ったその表情には、最後まで無念さがにじんだ。

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