高梨沙羅「どうやって償ったら」途方に暮れた北京五輪失格の悪夢 それでも「飛んでいたい」理由

[ 2023年6月3日 10:31 ]

ジャンプ女子・高梨沙羅
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 ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(26=クラレ)が2日放送の日本テレビ「アナザースカイ」(金曜後11・00)にゲスト出演。昨年2月の北京五輪の混合団体で、スーツ規定違反による失格となったことについて語った。

 この日はVTRで現在単身の活動拠点としているスロベニアでの生活を紹介。話題が北京五輪に及ぶと、「やっぱりオリンピックの混合団体で失格になってしまって」と、個人戦でメダルに届かず、ラストチャンスをかけて挑んだ新種目の混合団体では100メートルを超える大ジャンプを見せて2位につけたが、スーツの規定違反で失格、日本は4位に終わりメダルを逃した出来事について回顧した。

 「どうやって償ったらいいんだろうって、凄く考えさせられる時期が凄く長く続いた感じがしてました」と高梨。

 スタジオでMCの今田耕司が「誰にでもあり得ることのような感じがするんですよね。みんなギリギリ攻めてる中で」と話すと、高梨は「ただこの瞬間で、この混合団体っていうところでは絶対にやっちゃいけないので、もう辞めて償おうかとも考えたんですけど、なんかそれではただ逃げたみたいな感じになってしまうなっていうのは自分でも思っていて」と語った。

 批判、責任、全てを背負い途方に暮れたが、スロベニアで自身を見つめ直し、このままでは終われないと思ったという。VTRでは「たまたま遊びに来てくれて見てた人が、うわ~って楽しんで見てくれてる様子を見て、自分がジャンプを飛ぶ意味ってここにもあるのかなと思ったりもしたので、自分にしかできないことで恩返しがしたいと思っているので、自分が飛ぶことでその力になれるんだったら、何でも頑張っていきたいと思います」と前を向いた。

 「今は全然辞めたくないです。飛んでいたいなって。目標は、見ている人たちに、楽しんで見てもらえるパフォーマンスでメダルを獲ることですかね」と力を込めた。

 スタジオの今田は「背中で語れる人になりたいって言ってましたけど、我々から見たら、もう十分語ってますよね。しかも北京があったので、大きな挫折っていうのは我々が知ってて、それを越えて飛んだ時の背中はもうやばいと思う。絶対泣いちゃうもん。自信あるもん。自分で」とコメントした。
 

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