元横綱・朝青龍がおい・豊昇龍を評価「良い相撲取ってますよ」大関獲り挑戦の名古屋場所に期待

[ 2023年6月3日 21:49 ]

豊昇龍(左)と叔父の元横綱・朝青龍(撮影・前川 晋作)
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 一昨年の春場所で現役を引退した第71代横綱・鶴竜(37)の引退相撲が3日、東京・両国国技館で行われた。同郷・モンゴル出身の元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(42)も駆けつけてはさみを入れ、大銀杏(おおいちょう)との別れを惜しんだ。

 朝青龍が国技館の土俵に立つのは、18年10月に行われた日馬富士の断髪式以来約5年ぶり。館内からは大歓声を浴び「なじんだ場所なので久々でうれしかったね」と笑顔を見せた。

 朝青龍は、名古屋場所で大関獲りに挑む、おいの関脇・豊昇龍(24=立浪部屋)についても言及。「朝青龍と豊昇龍は正反対のタイプだから同じ目で見ない方がいい」とした上で「良い相撲取ってますよ。安定してきた感じはしますね」と評価した。特に夏場所千秋楽の霧馬山戦を挙げ、大関昇進を決めている相手に完勝した相撲内容を褒め「絶対自信ついていると思う」と推測した。

 重ねたのは、20年以上前の自身の姿。新三役から大関昇進を決めるまでの間に、当時ライバルだった琴光喜の初優勝、栃東(現・玉ノ井親方)の大関昇進そして初優勝を見届けていた。「いつも(一緒に)稽古しているやつが優勝できるんだったら俺もできる」。そう思うことで闘争心を高めた。霧馬山に先を越された現在の豊昇龍は、まさにその状況だ。

 朝青龍が大関昇進を決めたのは02年の名古屋場所。あれから21年、同じ名古屋の地でおいっ子が大関昇進を決めれば、再び来日して祝福に駆けつける。「めでたいことがあればね」と含みを持たせ、期待を込めた。

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