20歳鵜沢 男子200メートル自己ベストで頂点「天候悪くても思っていたタイム出せた」

[ 2023年6月3日 05:09 ]

陸上 日本選手権第2日 ( 2023年6月2日    大阪・ヤンマースタジアム長居 )

男子200メートル決勝で優勝を果たす鵜沢飛羽(右)
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 男子200メートルは新星の鵜沢飛羽(とわ、20=筑波大)が自己ベストの20秒32で初優勝を飾った。

 強い雨が降りしきる中、日本短距離界期待の新星が輝きを放った。男子200メートルで20歳の鵜沢が持ち味の後半の伸びを発揮し、自己記録を0秒06更新。歴代覇者の飯塚、上山らを抑えて頂点に立った。「天候が悪い中でも思っていたタイムを出せた。今後につながる良いレースだった」と胸を張った。

 宮城・築館高2年時に100メートル、200メートルで高校総体2冠を達成。ともに追い風参考ながら10秒19、20秒36と桐生、サニブラウンに迫る好記録で注目され、次代を担う「ダイヤモンドアスリート」に認定された。その後はケガやコロナ禍に苦しんだ逸材の素質が筑波大で開花。今季の目標に19秒台と世界選手権出場を掲げていた大器は「今年は出るつもりでずっとやっている。選ばれれば、自分の最大限の走りをして経験を積みたい」と世界を見据えた。

 ◇鵜沢 飛羽(うざわ・とわ)2002年(平14)11月25日生まれ、宮城県出身の20歳。築館中では野球部で中堅手だったが、3年時に右肘を痛めたことで陸上を始める。築館高2年時の19年高校総体で100メートル、200メートルの2冠。21年、筑波大に入学し、現在3年。5月の静岡国際で追い風参考ながら世界選手権参加標準記録20秒16を上回る20秒10で優勝。SNSで「陸上やってるオタク」を自称し、所持する漫画は1872巻。1メートル82。

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