【陸上日本選手権】北口榛花がまさかの2位、3連覇を逃す 声震わせ「日本選手に負けてはいけないと…」

[ 2023年6月2日 20:01 ]

陸上・日本選手権第2日 ( 2023年6月2日    大阪・ヤンマースタジアム長居 )

<日本陸上競技選手権大会>女子やり投げ、優勝を流し、悔しそうな表情を浮かべる北口榛花(撮影・平嶋 理子)
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 女子やり投げ決勝では、昨夏の世界選手権銅メダルの北口榛花(JAL)が59メートル92で2位に終わり、3年連続4度目の優勝を逃した。5投目に61メートル14を投げた斉藤真理菜(27=スズキ)が5年ぶり2度目の優勝を果たした。

 北口は1投目で59メートル92でトップに立ったが、2投目は58メートル25。3投目も満足な投てきができず、すべてファウルとした。

 北口はシーズン幕開けとなった織田記念(広島)で今季世界トップの64メートル50のビッグスロー(現在は2位)。続く木南記念でも64メートル43を投げ、セイコーゴールデングランプリでは4位ながら日本人トップを守った。「少しでも修正できたら。試合は続く。次に絶対につなげられるようにしたい」と話していたが、雨の戦いで本来の力を発揮できなかった。

 北口は「やっぱり日本人には負けてはいけないと思ってずっとやっていたので悔しいですし、もうちょっと冷静に試合ができたらなと思っています」と声を詰まらせ「これは一つの結果なので、また次の試合に向けて頑張りたい」と唇をかんだ。「大会記録を投げたくて、ずっとそればかり気にしていたので、ちょっと気持ちが前のめりになって投げ自体が全部前でさばくようになってしまって。自分の良さである体の大きさ、しなやかさを使えなかった」と振り返った。

 8月の世界選手権(ブダペスト)出場が内定しており、今後は世界最高峰のダイヤモンドリーグに転戦する予定だ。世界選手権へは「今季はまだなかなか3投目以内に63(メートル)というのが実現できていないので、そのレベルに戻ってこられるように、試合をしながら頑張っていきたい」と前を向いた。

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