「ファイナル」第1戦で初出場のナゲッツが先勝 ヨキッチがまたトリプルダブル

[ 2023年6月2日 11:39 ]

ファイナル第1戦でトリプルダブルを達成したナゲッツのヨキッチ(AP)
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 NBAの王者を決める「ファイナル(FINALS)」が1日にコロラド州デンバーで始まり、初めて大舞台まで駒を進めた西の第1シード、ナゲッツが104―93(前半59―42)で東の第8シードから勝ち上がってきたヒートを下して地元で先勝。ニコラ・ヨキッチ(28)が27得点、10リバウンド、14アシストで今ポストシーズン9回目のトリプルダブルを達成し、ジャマール・マーリー(26)も26得点をマークして最大で24点差をつけた。

 ファイナル第1戦でトリプルダブルを達成したのは史上8人目。前半での10アシストはここ25年では2017年のレブロン・ジェームズ(当時キャバリアーズ)に次いでファイナルでは2人目となった。マイケル・ポーターJR(24)は14得点と13リバウンドをマーク。アーロン・ゴードン(27)も16得点を記録して勝利に貢献した。

 西地区決勝(対レイカーズ)を4勝0敗で制したナゲッツは中9日と休養十分。チームの3点シュートの成功率は29・6%(27本中8本)だったものの、わずか8回の反則しか犯さないという〝クリーン・ファイト〟で逃げ切った。

 東地区決勝を最終第7戦まで戦ったヒートは中2日での第1戦。バム・アデバイヨ(25)が26得点を稼いだものの、今ポストシーズンで28・5得点を挙げていたジミー・バトラー(33)は13得点どまり。14・1得点だったケイレブ・マーティン(27)は3得点に終わった。17点差のビハインドで迎えた第4Qの出だしで連続11点を挙げたものの追撃もここまで。チームの3点シュート成功率は今ポストシーズンでリーグ1位の38・6%だったが、この日は33・3%(39本中13本)だった。フリースロー(FT)に試投数は2本(どちらも成功)。これはファイナルでは最少数で、今ポストシーズンの初戦に敗れたのはこれが初めてとなった。、

 ナゲッツのホームコート「ボール・アリーナ」のフリースローライン付近には「5280」という数字が記されているが、これは「マイルシティー」と呼ばれているデンバーの標高をマイルではなくフィートで表記したもの(1609メートル)。海に面したマイアミを本拠にしているヒートにとっては不利な“高地”での試合だが、第1戦ではそのハンデをはねのけることはできなかった。

 プレーオフが12チームから16チーム制になった1984年以降、昨年まで計78チームがファイナルに進出しているが、このうち半数に相当する39チームが東西どちらかの第1シード。ファイナルでのトップ・シード同士の対戦は11回で、下位シードとファイナルで対戦した第1シードは過去13勝4敗(勝率・765)という成績を残している。第8シードからファイナルに進出したのは1999年のニックスに次いでヒートが2チーム目。ニックスは1勝4敗でスパーズに敗退しており、ファイナルを制した最下位シードは1995年に東の第1シード、マジックを4勝0敗のスイープで退けたロケッツで西の第6シードだった。

 <第1戦チーム成績>
 ▼FG成功率=ナゲッツ50・6%(79本中40本)、ヒート40・6%(96本中36本)
 ▼3点シュート成功率=ナゲッツ29・6%(27本中8本)、ヒート33・3%(39本中13本)
 ▼FT成功率=ナゲッツ80・0%(20本中16本)、ヒート100%(2本中2本)
 ▼リバウンド=ナゲッツ(45)、ヒート(43)
 ▼アシスト=ナゲッツ(29)、ヒート(26)
 ▼スティール=ナゲッツ(4)、ヒート(5)
 ▼ブロックショット=ナゲッツ(4)、ヒート(4)
 ▼ターンオーバー=ナゲッツ(10)、ヒート(8)
 ▼ペイント内得点=ナゲッツ(46)、ヒート(38)
 ▼速攻による得点=ナゲッツ(9)、ヒート(4)
 ▼反則数=ナゲッツ(8)、ヒート(15)
 ▼最大点差リード=ナゲッツ(24)、ヒート(1)

 <ファイナルの成績と日程>
 ▼第1戦=6月1日(デンバー)○ナゲッツ104―93●ヒート
 ▼第2戦=6月4日(デンバー)
 ▼第3戦=6月7日(マイアミ)
 ▼第4戦=6月9日(マイアミ)
 ▼第5戦=6月12日(デンバー)
 ▼第6戦=6月15日(マイアミ)
 ▼第7戦=6月18日(デンバー)
 *日付は米国時間。第5戦以降は状況次第で実施

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