埼玉の“ファンタジスタ”が最後尾からトライ 山沢拓也、先発FBで万能性アピール「自分ができることを」

[ 2023年1月21日 17:30 ]

ラグビーリーグワン第5節   埼玉38―17BR東京 ( 2023年1月21日    東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 )

<BR東京・埼玉>前半40分、パスを受けた山沢がトライ(撮影・篠原 岳夫)
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 首位・埼玉はBR東京を38―17で下し、開幕5連勝とした。勝ち点4を積み上げ同21。FBでプレーした山沢拓也(28)が1トライを奪い、複数ポジションをこなす万能性を見せつけた。

 “ファンタジスタ”が最後尾からチームを勝利に導いた。司令塔となる10番のSOではなく、15番のFBで先発した山沢拓。16―3で迎えた前半終了間際、敵陣左22メートルライン付近でWTBマリカ・コロインベテ(30)からパスをもらうと、そのままインゴールへ。「アタックは自分が10番の時にしてほしいプレーで、10番を助けようと思った」。司令塔から点取り屋に“変身”し、タッチライン左際を独走した。

 開幕節から全5試合に出場しているが、先発SO、リザーブ、先発FBと、毎試合で役割が変わる。それぞれを器用にこなし「自分にとっては途中から出ることも、15番も、10番も全部別だと思っている。自分ができることをやればいい」と頼もしい存在だ。

 “W司令塔”としてコンビを組んだ先発SO松田力也(28)は「ずっと一緒にやっているし、お互いの強みと弱みも分かっているのでやりやすい。ヤマ(山沢)だったら“蹴るな”とか、“走るな”っていうのも分かる」。同じ94年世代であうんの呼吸を披露した。今秋にW杯フランス大会を控える日本代表でも新たなオプションとなる可能性も示し「少しずつ経験して、もっと良くできれば」と山沢拓。“ファンタジスタ”の進化が止まらない。

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