西岡良仁 テニス界発展のためなら…冠大会開催、YouTubeチャンネルでお金の話も

[ 2023年1月21日 04:50 ]

全豪オープンテニス第5日・男子シングルス3回戦   西岡良仁7―6、6―3、6―2マッケンジー・マクドナルド ( 2023年1月20日    メルボルン )

フォアハンドでリターンをする西岡(AP)
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 1年前の“引退示唆発言”など型破りな一面がクローズアップされる西岡だが、日本テニス界発展に向けて自身ができることに真摯(しんし)に向き合っている。21年から有望なジュニア選手を対象にした自身の冠大会を開催。入賞者に海外でプレーする活動支援金を提供し次代を担う選手育成に尽力する。登録者数6万人超のYouTubeチャンネルではライト層の取り込みも意識。大会の舞台裏やお金に関する話題など興味をそそるコート外のコンテンツを発信する。

 今大会は1回戦敗退でも賞金10万6250豪ドル(約950万円)を得られるが全日本選手権の優勝賞金は400万円。国内では錦織、大坂以外の認知度が低く、西岡自身も既に世界トップ100入りしていた数年前にテニス専門店で店員に「学生さん?」と聞かれたと自虐的に明かしていた。グランドスラムで結果を出すことが国内のテニス熱を高める最短距離。その意味でも男子シングルス史上3人目の16強入りは価値がある。(テニス担当 木本新也)

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