【玉ノ井親方 視点】優勝を懸けた千秋楽“相星決戦”貴景勝VS琴勝峰の一番を占う

[ 2023年1月21日 20:04 ]

大相撲初場所14日目   ●大栄翔(寄り切り)琴勝峰○  ○貴景勝(はたき込み)豊昇龍● ( 2023年1月21日    両国国技館 )

<大相撲初場所・14日目>豊昇龍(手前)をはたき込みで下す貴景勝(撮影・藤山 由理)
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 貴景勝VS琴勝峰。

 勝った方が優勝となる千秋楽の一番。番付から言えば、当然大関が有利であるのは確か。

 ただ、琴勝峰には負けてもともとという気楽さもある。気になるのは、大関戦が初めての三役戦になることだ。普段でも、結びの一番は観客の歓声や注目度が他の一番とは異なる。それが、千秋楽の優勝を懸けた取組となれば、なおさらである。今まで経験したことがないような重圧を感じてもおかしくない。

 そのプレッシャーで体が硬くなってしまうようなら、流れは大関に傾く。

 ポイントは立ち合い。琴勝峰は積極的にまわしを狙っていくだろう。貴景勝がそれをさせないようにどうするか。今場所は相手を常に正面に置いて、その動きをよく見ながら相撲を取っている。この日の豊昇龍戦もそうだった。13日目、14日目と良い流れで取れているので、誰と当たってもやることは同じだろう。

 今場所は悪いなりに勝ち星を拾っている。琴勝峰戦も正面から真っすぐ当たっていくだけだ。
(元大関・栃東)  

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