流血の貴景勝が3敗死守　小学生からしのぎ削る阿武咲下しV残った

大相撲初場所13日目 （ 2023年1月20日    両国国技館 ）

阿武咲を破り、鼻血を出しながらドヤ顔の貴景勝（撮影・西海健太郎）
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　この日も終わってみれば口の周りは血だらけだった。激闘の末、2敗の阿武咲をひきずり下ろした貴景勝は、今にも吠えそうな形相で懸賞の束を受け取った。

　相手は同学年で小学生からしのぎを削ってきたライバル。最後の仕切りでは相手をにらみつけるなど闘志をむき出しにした。いなして、攻めての激しい攻防のなか、藤島審判長（元大関・武双山）が「あれで相手の上体がぐらっと上がった」と評価する強烈な右の張り手。ひるんだ阿武咲を一気に押し出した。

　11日目からの連敗で来場所の横綱昇進は遠のいた。しかし、一人大関の責任として簡単に脱落するわけにはいかない。八角理事長（元横綱・北勝海）も「並んだわけだから、これからだ」と奮起を促した。