北青鵬が新入幕へ大きく前進「師匠に良い思いをさせてあげたい」断髪式控える宮城野親方へ恩返し

[ 2023年1月21日 20:53 ]

大相撲初場所14日目 ( 2023年1月21日    東京・両国国技館 )

<初場所14日目>豪ノ山(左)を上手出し投げで破る北青鵬(撮影・久冨木 修)
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 十両・北青鵬(21=宮城野部屋)が豪ノ山(24=武隈部屋)を下して9勝目を挙げた。

 豪ノ山の徹底した右喉輪で北青鵬はまわしが取れなかったが、右で下からあてがって距離を詰めてから肩越しに右上手をつかむ。「まわしを取ったので、後はやることをやっただけです」。こうなれば身長2メートルの“規格外”の体が生き、強引に振り回してから手前に引き落とすような上手出し投げを決めた。場所前に右手薬指を骨折していたが、ケガを感じさせない力強さを見せた。

 東十両2枚目で9勝を挙げ、来場所の新入幕へ大きく前進した。「場所後(28日)には師匠の断髪式もありますし、師匠に今年1年間良い思いをさせてあげたいですね」。宮城野親方(元横綱・白鵬)の引退相撲に花を添える結果となりそうだ。

 大きな意味を持つ白星を挙げても「2桁勝って終わりたい」と千秋楽へ気は緩めず。さらに「下から上がってくる後輩がいるので決して安心はできない」と部屋頭としての自覚も示した。「後輩」とは、今場所幕下15枚目格付け出しデビューで優勝を飾った“令和の怪物”落合(19)のこと。鳥取城北高の2学年後輩の活躍は刺激になっている。「今場所優勝するとは思っていました。関取になって早く上がってきてほしいですね」。弟弟子が十両に上がるタイミングで自身はその一つ上へ。来場所は“規格外”の相撲が幕内で見られそうだ。

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