三段目・東俊隆が勝ち越し 足首捻挫も強行出場で豊昇龍ばりの気迫「追い込まれたら気合が入る」

[ 2023年1月21日 13:35 ]

大相撲初場所14日目 ( 2023年1月21日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所14日目>天風と攻め合う東俊隆(左)(撮影・西海健太郎)
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 三段目の東俊隆(23=玉ノ井部屋)が幕内経験者の天風(31=押尾川部屋)を破って勝ち越しを決めた。

 96キロの小兵は立ち合いもろ手突きから細かく突っ張って先に先に攻め、最後はもろ差しで一気に前に出て自身よりも73キロ重い天風を正面から寄り切った。「足が出なかったので思い切りやることができました」。痛みに耐えながら、気迫の白星だった。

 今場所の3番相撲で右足首を負傷。全治2カ月の捻挫だったが、5日だけ休んで11日目から再出場してきた。師匠の玉ノ井親方(元大関・栃東)からは「大事を取って休んだ方がいいんじゃない?」と言われたが「休場はしたくないので」と、アイシングや痛み止めでなんとか出場に踏み切った。

 強行出場の裏には、同学年の“ライバル”への思いがあった。高校時代に対戦して勝ったこともある関脇・豊昇龍(23=立浪部屋)が、今場所9日目に自身と同じく足首を捻挫。1日だけ休んで11日目から再出場して白星をつかみ取っていた。「ああやって気合入った相撲を取っているので、自分も負けたくない」。闘志あふれる豊昇龍の姿に刺激を受けた。

 再出場した11日目から連勝して4勝1敗2休で今場所を取り終えた。「追い込まれたら気合が入る。負けないという気持ちが強いので」。豊昇龍ばりの気迫で土俵に立ち、デビュー以来4場所連続の勝ち越しを決めた。

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2023年1月21日のニュース