白いワセダが“荒ぶる”王手 相良主将「必ず優勝して歌う」ラグビー全国大学選手権

[ 2023年1月2日 21:14 ]

ラグビー大学選手権準決勝   早大34―33京産大 ( 2023年1月2日    東京・国立競技場 )

<京産大・早大>前半、京産大を止める相良(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 早大(関東大学対抗戦Aグループ3位)は34―33で関西王者・京産大とのシーソーゲームを制し、2大会ぶりの決勝進出を決めた。決勝では歴代最多を更新する17度目の大学日本一を目指し、昨年度王者の帝京大と対戦する。

 ジャージーは見慣れない白のセカンドでも、その中身は勝負強く経験値が抱負な正真正銘のワセダだった。計5度もリードが入れ替わる拮抗(きっこう)したゲーム展開の中、早大が1点差も守り切って勝利。就任2季目の大田尾竜彦監督は「ミスも出たが、トライを取り切るべき時に取れたのが非常に良かった」と選手を称えた。

 前半は17―13とリードして折り返すも、後半開始直後に逆転を許した。指揮官がキーポイントに挙げたのが、後半14分のSH宮尾昌典(2年)の逆転トライ。ドロップアウトでであえて蹴り込まずに自陣から攻め上がると、左サイドを一気に突破し、最後は宮尾が約45メートルを走りきってトライ。準々決勝の明大戦でも値千金のインターセプトトライを奪った“持っている男”が、再び大仕事をやってのけた。

 再び2点を追う後半27分にも、後半途中からFBに入ったSO伊藤大祐(3年)が華麗なステップでディフェンスLINE(ライン)を切り裂いて決勝トライ。「試合中盤のアタックではミスが多かったが、トライできたのは多少自信になる」と照れくさそうに振り返った。

 決勝では2カ月前に17―49と完敗した帝京大と対戦。立ちはだかる壁は限りなく高いが、大田尾監督は「このプランなら勝ちきれるというプランをスタッフが組んで、選手と同じ絵を見る」と勝機を探る。3大会ぶりの“荒ぶる”へ、相良昌彦主将(4年)も「必ず優勝して歌う」と力強く宣言した。

続きを表示

2023年1月2日のニュース