【箱根駅伝特別対談(1)】“青学化”した駒大3冠か「調整力」青学大2冠か
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第99回箱根駅伝はあす2日午前8時に東京・大手町をスタートする。青学大時代に「3代目・山の神」として名をはせたプロランナーの神野大地(29=セルソース)と、「あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド」が人気を博す専門メディア「EKIDEN News」主宰の西本武司さんがレースを予想。3冠を狙う駒大、2連覇の懸かる青学大を軸とした優勝展望や新・山の神候補などについて、駅伝ファン注目の2人が言いたい放題?のオンライン対談を行った。
――優勝予想は。
西本「立場上、神野さんは青学って言わないと(笑い)。私は駒大だけを見てきた1年だった。大八木監督が指導者人生の集大成になると常々、感じている。オレゴンの世界選手権に田沢選手を在学中に出すという目標を達成し、その前にも自身が育てた中村匠吾選手を東京五輪に輩出した。現役、卒業生も含め選手を世界に出した大八木監督がやり残したことと言えば大学駅伝3冠。監督もこれまで“3位以内”としか言わなかったのに“優勝します。3冠します”と公言し始めた。駒大がまずは二重丸になる。そこと青学。キャラが真逆で大八木監督と原監督の因縁の対決というか。古くからの人、という認識の大八監督がどう変革してきたか答えが出るのが楽しみ」
神野「青学を優勝予想にしたい。駒大は3冠のプレッシャーが結構あると思っている。駒大は3冠のチャンスが何度もある中で、できていない。その殻を破れるかが駒大に今回、求められる力。青学は出雲4位、全日本3位を考えると、箱根だけは譲れない気持ちは強いと思う。挑戦者の気持ちで、楽に臨める。“箱根はやっぱ俺らだろ”という気持ちで臨めるので、メンタル的に有利。なんだかんだで、箱根の調整力は抜群。調整力の青学か、駒大が実力でねじ伏せるのか。その戦いだと思っている」
――今季、原監督の言動で感じることは。
神野「原監督も焦りはあると思います。箱根を逃すと無冠になるので、勝たなきゃいけない部分もある。原監督だけでいうと、箱根は絶対に落とせないプレッシャーと戦っているように思う。それが選手に乗り移らないといいなと思います。僕らの時は、逆に原監督が楽しくしてくれたから、気持ちを楽にワクワク臨めた駅伝だった。原監督のプレッシャーを、選手が過度に感じないように伸び伸び走ってもらえば。青学の12月の調整力は抜群だと思う。だから、その辺が少し気になる部分」
――大八木監督の今季の変化について。
西本「これまで学生たちが直立不動で大八木監督と接している姿を見ていた。それが選手がストレッチしながら話しているような、気軽に話している姿を頻繁に見るようになった。“駒大の青学化”と言うんでしょうか。だいぶムードが出てきて、ついに完成形になってきた。前の主務の青山さんが田沢選手を上級生が支えて、伸び伸びさせましょうと。風通しを良くしようと何年かけてやってきて、ようやく田沢の4年目でもっと伸び伸びできてる。ただ、締めるところはめっちゃ締める。それも大八木監督でなく田沢選手本人が締めているのを感じる。これまで生徒たちがガチガチになっていたが、青学化することで自分たちで戦える集団になった。田沢に疲労を残さないようにみんなで頑張る駅伝をやっていた。ただ、学生の中で1番メンタルが強いのが青学。全日本大学駅伝で悔しい負け方をしているのに、帰りの近鉄電車へ向かう途中、一番明るい表情だったり。もう切り替えてんだな、と分かりやすい。それはずっと受け継がれた伝統。原監督ではなく選手が箱根で何とかするという物語をつくっている感じがする」
神野「原監督は、箱根前の調整は“競らせない”ことを大事にしている。僕らの時から(チーム内で)争わないので順番がつかない。12月からのきつい練習も、みんなできる。その中で原監督が10人を選ぶ。箱根で青学が強いのは、あまり競わせいないところが当日のピーキングで120%の力を2、3日に出し切れるところにつながっている。今もブレていないと思う。駒大の練習は知らないですが、2年前の優勝は最後に転がってきたもの。他の大学も駒大もミスがあった。青学がミスがなければ青学が勝つと予想する。青学は過去優勝している自信ある。これをやると絶対走れるというメンタルがある。ですが、それを含めて今の駒大は力でねじ伏せるくらいの実力があるので、その争いだと思う」
西本「2年前の優勝は10区で創価大の選手が落ちてきた瞬間に、テレビカメラの入った駒大の寮がうわーっ!て盛り上がった後、その5分後に再び寮が映った時にシーンとしていた(笑い)。これは運営管理車で見ていた大八木監督から電話が入って怒られたに違いないリアクションだった。明らかに怒られた後の空気だった(笑い)。ちゃんと自分たちで勝ちにいかないといけないし、向こうのトラブルを喜んでいる場合じゃないということが、あの優勝に現れていた。今度は喜んで優勝しようと感じているんじゃないかと思います」
◇神野 大地(かみの・だいち)1993年(平5)9月13日生まれ、愛知県津島市出身の29歳。中学から陸上を始め、愛知・中京大中京高から青学大進学。3年時、15年の箱根駅伝5区で当時の区間新を樹立。初の総合優勝の立役者となり「3代目山の神」を襲名。卒業後はコニカミノルタに入社し18年にプロ転向。19年アジアマラソン選手権優勝。マラソンの自己ベストは2時間9分34秒。1メートル65、46キロ。
◇西本 武司(にしもと・たけし)1971年(昭46)生まれ、福岡県出身。インターネットを中心とした専門メディア「EKIDEN News」主宰。一般社団法人OTT代表理事。「あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド!」(ぴあ)の監修や、インターネットラジオ「Track Town JPN」(文化放送)に出演するなどマルチに活躍。ツイッターアカウント「@EKIDEN_News」はフォロワー10万超え。
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