【箱根駅伝特別対談(2)】3代目推し「4代目・山の神」候補は…国学院大、中大も往路V候補

[ 2023年1月2日 06:07 ]

オンラインで対談を行った「3代目山の神」こと神野大地
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 第99回箱根駅伝はあす2日午前8時に東京・大手町をスタートする。青学大時代に「3代目・山の神」として名をはせたプロランナーの神野大地(29=セルソース)と、「あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド」が人気を博す専門メディア「EKIDEN News」主宰の西本武司さんがレースを予想。3冠を狙う駒大、2連覇の懸かる青学大を軸とした優勝展望や新・山の神候補などについて、駅伝ファン注目の2人が言いたい放題?のオンライン対談を行った。

 ――2チーム以外の勢力は?
 神野「国学院大を推したい。往路はメンバーがそろっていて、結構ハマる。山上りが平林選手なら、国学院大の総合優勝もあると思う。往路は、中大も来ると思う。前回1区区間賞の吉居大和選手、弟の吉居駿恭選手、阿部選手、千守選手。実績ある選手がそろっている。往路優勝、総合3位を狙っていることを考えれば、補欠に回った吉居選手の1区がハマれば可能性がある。2区をどう乗り超えるか。田沢選手、青学大の近藤選手と1分、1分半、2分の差はつくかもしれないが、そこをどうしのげるか。往路は今回、山でズバ抜けるチームが勝つんじゃないかと。駒大、青学でも5区で区間タイムが良い方が総合も勝つんじゃないかなと。4区までそんなに差がないと思う。ハイレベルな混戦が予想される」

 西本「往路は国学院の優勝もある。4代目・山の神の可能性があるとすれば、平林選手を置いて他はいない。キャラクター的にも、初代から共通するガッツもある。5区を走る選手が厚底シューズで走っているが、それは向いていないと2代目、3代目は言っている。数多くが厚底を履く中で、薄い靴を履くのが平林選手。アディダスの“タクミ・セン”という薄い靴にこだわっている。その薄さへこだわり、体重が軽いところ、ガッツがあるところ。前ではなく後ろに体重が入っているところを見ると、ついに覚醒が来るなら、山の神に仲間入りするなら…ここだと思う。常々、前田監督は往路キャラ、復路キャラで分けていると公言している。なぜか前回はキャラの立つ平林選手を9区に置いた。既にアップダウンは織り込み済み。9区を逆走するコースでもある2区エントリーの可能性も残す。晴れてメインキャラになり、往路、国学院優勝。さあみんな慌てる、どうする?という展開も考えられる」

 神野「もし平林選手が5区にエントリーされるなら、優勝予想を国学院大にしたい。平林選手が4代目の可能性があるのも1つ。今の国学院って僕らが青学で初優勝した時の雰囲気にめっちゃ似ているんですよ。2年生の平林選手が先輩に良い思いをさせたくて、本気で優勝させたいと思っている。箱根の優勝を現実的に捉えられる出雲、全日本とも2位という結果で雰囲気も良い。5区がハマれば復路は先頭なら走れちゃうと思う。往路を中西大、伊地知、山本、青木、平林のメンバーで、6区・島崎の復調もあるが、藤本もいる(区間エントリーは山本3区、伊地知5区、島崎6区、中西、平林、青木は補欠)。そうなれば…。本当は国学院、優勝と言いたいんですけどね…(苦笑)。往路を勝ったチームが復路も勝つと思う。青学大、国学院大、駒大という順もありえそう」

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