岡崎真氏　“トップ”を証明！大舞台で実力発揮できる坂本

フィギュアスケート全日本選手権第3日 （ 2022年12月24日    大阪・東和薬品ラクタブドーム ）

全日本フィギュア女子フリーの表彰台に立つ（左から）三原舞依、坂本花織、島田麻央（撮影・長久保　豊）
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　【岡崎真の目】今季の坂本はなかなかエンジンがかからず心配したが、大事な全日本で勝負強さを発揮したのはさすがだ。五輪や世界選手権で大きな仕事をやり遂げた後で、モチベーションを保つのは並大抵のことではなかっただろうし、本人はもちろんのことコーチ陣も甘やかさず、やるべきことをやってよくここまで辛抱強く見守ってきたなと改めて感心させられた。

　演技は全く文句のつけようがなかった。男子に比べると女子はコンディション維持が難しいところもあるが、全日本に照準を合わせてきちんと間に合わせるのはやはりトップ選手ならではだ。昨季と比べても勝るとも劣らない内容だったので、世界選手権でも連覇は十分可能だろう。

　3位の島田は失敗したとはいえトリプルアクセルや4回転トーループに果敢に挑戦した意義は大きい。ロシア勢が戻ってくれば高難度のジャンプは必須になるので、今回の経験をぜひ次に生かしてほしい。（ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ）