“早明のジンクス”またも発動! 早大が明大に早明戦のリベンジで2大会ぶり4強

[ 2022年12月25日 13:13 ]

ラグビー・第59回全国大学選手権準々決勝 ( 2022年12月25日    秩父宮 )

<明大・早大>後半に逆転した早大が勝利、準決勝に進出(撮影・篠原岳夫)
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 早大(関東対抗戦3位)が明大(関東対抗戦2位)を27―21(前半13―14)で下し、2大会ぶりにベスト4入りした。早大は昨季準々決勝で明大に15―20で敗れた雪辱を果たし、来年1月2日の準決勝(国立)では京産大(関西1位)―慶大(関東対抗戦4位)の勝者と対戦する。明大が正月を越せずにシーズンを終えるのは6季ぶり。今月4日の関東大学対抗戦伝統の一戦、早明戦(国立)は35―21に勝っていたが、18、19、21年度に続いて「早明戦で勝つと大学選手権での再戦には勝てない」ジンクスにはまった。

 大学選手権初戦の明大は早明戦から先発を1人変更。脚を負傷した伊藤(3年)に代わり池戸(同)が入った。一方の早大は4人変更。フランカーの相良主将(4年)が負傷した11月の早慶戦以来の復帰を果たし、SOは伊藤(3年)が今季初先発し、早明戦はリザーブだったプロップ川崎(同)とフッカー安恒(2年)が先発した。先制したのは早大で、前半11分に敵陣での左展開でオーバラップをつくり、WTB松下(4年)が左隅へトライを決めた(7―0)。一方の明大は同16分に中央スクラムを押してコラプシングの反則を誘い、敵陣ゴール前でフェーズを重ねると、最後はCTB齊藤(同)がステップで3人をかわす個人技を見せてポスト右を陥れた(7―7)。

 お互いに細かいミスや反則が目立つ中、早大は敵陣で得た反則でPGを選択。前半28、30分とCTB吉村(同)が右中間から約50メートルを2本決めて13―7とリードした。だが、36分に左中間からの約40メートルPGを失敗。逆に明大は39分、相手反則でタッチを選び、ゴール前ラインアウトのモールからフッカー松下(3年)が抜け出して左中間へ飛び込み、14―13と逆転して折り返した。

 早大は後半開始からフッカー佐藤(2年)を投入するなど早めに選手を交代。自陣でのディフェンスで耐えると、前半は劣勢だったスクラムで2回続けて明大の反則を誘った。15分には敵陣でスクラムを選択して攻め、サイドを抜けた松下が中央へトライして20―14と再逆転。18分には自陣で相手パスをインターセプトしたSH宮尾(同)が70メートル以上を独走し、27―14とリードを広げた。明大もゴール前PKでスクラムを選択し続け、28分にペナルティートライで27―21と迫ったが、そこまでだった。

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2022年12月25日のニュース