坂本花織 今季世界最高得点で連覇 「ノビノビ」ノーミス

[ 2022年12月25日 04:44 ]

フィギュアスケート全日本選手権第3日 ( 2022年12月24日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

全日本フィギュア女子フリーで演技する坂本花織(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 自身もビックリのスコアで、坂本花織(22=シスメックス)が連覇を達成した。冒頭のダブルアクセルを決めて勢いに乗り、最後までスピード感あるノーミスの演技を披露。非公認ながらフリー、合計ともに今季世界最高となる得点を知ると、驚きの表情を浮かべた。「後半になってもノビノビ滑ることができた。やっとジャンプをそろえられて、うれしい」。苦しんだ分だけ、喜びがこみ上げてきた。

 SP首位だったGPファイナル(トリノ)はフリーでミスを連発。5位に終わり、ホテルで号泣した。「もう思う存分に泣いた。泣き疲れて寝た」。涙とともに悔しさを出し切り、次の日には帰国後の猛練習を決意。「(椅子に)座っているときでも、今走れば試合で笑えるんじゃないか」と自分を追い込み、走る量を増やして今大会を迎えた。

 「ファイナルの失敗があったからこそ今がある」と称えたのは中野園子コーチ。連覇が懸かる世界選手権の代表を手中に収め、坂本は「最高の状態で迎えられるように準備したい」と意気込んだ。

続きを表示

2022年12月25日のニュース