フィギュア世界選手権代表、島田高志郎の落選は「総合的に判断」 宇野昌磨は苦言

[ 2022年12月26日 04:32 ]

<全日本フィギュア 世界選手権代表発表会見>世界選手権代表に決まった三浦璃来、木原龍一、友野一希、山本草太、宇野昌磨、坂本花織、三原舞依、渡辺倫果、村元哉中、高橋大輔=左から(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケートの全日本選手権が25日に全日程を終え、大会後に来年3月の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)の代表が発表された。

 男子は全日本優勝で決定した宇野昌磨(トヨタ自動車)のほか、全日本5位ながら今季GPファイナル2位の山本草太(中京大)と全日本3位の友野一希(上野芝ク)に決まった。全日本2位の島田高志郎(木下グループ)は外れ、四大陸選手権の代表となった。

 男子3枠の世界選手権代表は全日本選手権の優勝者がまず決定。次に全日本2、3位、GPファイナル上位2人、国際連盟(ISU)今季スコア上位3人の中から総合的に選考。最後の1人は2人目から漏れた選手、世界ランク上位3人、今季の世界ランク上位3人などから選考された。

 会見後に報道陣の取材に対応した竹内洋輔強化部長は、選考理由を説明。男子の2人目、3人目については、土台に上がっていたのは山本、友野、島田、佐藤駿(明大)、三浦佳生の5人だったという。

 「選考の土台に乗っている選手の中から、GPシリーズでどうだったかを含めて、どの選手を選考するのかを強化部で議論した。その中で、シーズンベスト上位の項目を重視して山本選手を選考した。3人目は、その選考から漏れた選手から、シーズンワールドランキング、シーズンベストなどで、項目の中で何を満たされているのか。全てを加味した上で、最終的に友野選手を選考した」

 島田の落選に関しては「島田選手は全日本の2位、3位という項目しかない」とし、選考基準に満たしている項目が友野よりも劣っており「総合的に判断した」と説明された。補欠の1番手は佐藤で、2番手が島田。「島田選手の今回の成績、内容を加味しても、順番としては佐藤選手が上だという決断になった」と話した。

 今回の選考に関しては、大会後の会見で宇野が「僕が言うことではないかもしれないけど、選考基準というのはよく分からないけど、うれしく思えない部分もあるけど。僕は頑張りたいと思います」と語っていた。

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