坂本花織「気合いは一番入っていた」 不調乗り越え今季自己ベストで首位発進

[ 2022年12月10日 07:15 ]

フィギュアスケートGPファイナル第2日 ( 2022年12月9日    トリノ・パラベラ競技場 )

<トリノGPファイナル女子SP>演技する坂本花織(撮影・長久保 豊)
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 女子ショートプログラム(SP)が行われ、坂本花織(シスメックス)が今季自己ベストとなる75・86点をマークして首位発進した。

 冒頭のダブルアクセル(2回転半)から勢いに乗ると、続く3回転ルッツも決める。後半には、課題としていたフリップ―トーループの連続3回転も成功。ノーミスの演技を終えると、右拳を握りしめた。

 「今はホッとしている。気合いは今シーズンで一番入っていたので、NHK杯後、その気持ちのまま試合に挑めて良かった」
 2日前の公式練習の際には「上がりきらない、調子が…」と正直に苦悩を打ち明けていた。その状況下で気持ちを奮い立たせ、納得のいく演技につなげた。

 「良くなる時は、何のきっかけもなく突然来るので、本当にそれを自分自身でも待ってあげたいと思うし、それが来たら、しっかり波に乗れると思うので。この試合に向けていろんな人に助けてもらったし、先生や友だちにも助けてもらったし、そのおかげで気持ちをもってこれたのかなと思います」

 演技後には中野園子コーチから「点数がどんな点数であれ、明日をしっかりしないといけないのは変わらないから、気持ち切らさずに明日も頑張りましょう」と言葉を掛けられた。覚悟を持ってフリーも演じきる。

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