苦労人・山本草太が準優勝「挑戦者として思い切って演技できた」フリー、合計で自己新

[ 2022年12月11日 00:12 ]

フィギュアスケートGPファイナル最終日 ( 2022年12月10日    イタリア・トリノ )

<トリノGPファイナル男子フリー>演技する山本草太(撮影・長久保 豊)
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 男子フリーではSP2位の山本草太(中京大)が3位の179・49点をマークし、合計274・35点で準優勝を果たした。ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」を演じ、序盤のサルコー、トーループ2本の4回転ジャンプを決めて波に乗り、演技後は氷を叩くようなしぐさで喜びを爆発。SPで出遅れたイリア・マリニン(米国)の猛追をかわした。

 ジュニア期から将来を嘱望されながら、度重なる負傷や手術を経験した苦労人。「今シーズンはなかなかフリーで良い演技ができていなった。今回の試合でやっとやってきたことが出せてうれしかった。結果も表彰台を目標にしていた。うれしく思います」と言葉に実感がこもった。

 「ファイナルは挑戦者として思い切って演技できた」と振り返りつつも、年末には群雄割拠の全日本選手権が待つ。「ファイナルに出場した選手だけでなく、全日本は素晴らしい選手がたくさんいる。今回は忘れて、1つの経験として全日本に向けて頑張るだけ」と切り替えた。

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2022年12月10日のニュース