豊昇龍 岡山・総社巡業で7人相手に計10番 多彩な相手との稽古で九州場所の11勝を大関獲りの起点に

[ 2022年12月10日 14:47 ]

岡山県総社市での冬巡業で胸を出す豊昇龍
Photo By スポニチ

 大相撲の冬巡業が10日、岡山県総社市であり、関脇・豊昇龍(23=立浪部屋)が平幕・琴ノ若(25=佐渡ケ嶽部屋)、王鵬(22=大嶽部屋)、熱海富士(20=伊勢ケ浜部屋)ら同世代の幕内力士7人と計10番取った。11月の九州場所では12日から3連敗と崩れたが11勝を挙げ、技能賞を獲得して優勝争いにも加わった。それでも結果には満足できず、千秋楽から2週間近くが経過しても「すごく悔しかった。やはり気持ちの問題。もっと頑張ろうという気持ちが出てきた」と課題を挙げた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、19年冬を最後に中止された巡業は今夏から2年8カ月ぶりに再開された。部屋では兄弟子の平幕・明生(27)一人と延々相撲を取り続ける三番稽古になりがちで、多彩な相手と手合わせできる巡業での稽古を生かさない手はなかった。

 九州場所後、おじの元横綱・朝青龍から連絡が届き、「頑張ればできるよ」と激励された。「やっぱり自分のことを信じることが大事。信じないと、思ったところまで行けない」。場所後、部屋の稽古が休みだった1週間も筋力トレーニングに充てたという。大関獲りの目安、三役で直近3場所33勝の起点として九州場所を生かすべく、横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)、大関・貴景勝(26=常磐山部屋)に続く3番手への意欲を示した。

《翔猿 三役返り咲きへ「基礎運動を大事に」》
 ○…新三役だった九州場所は10日目からの4連敗が響き、7勝止まりだった翔猿が総社巡業で取材対応し、「体力不足。基礎運動を大事にしています」と三役返り咲きへのテーマを語った。「まだ、きび団子は食べてないですよ」。岡山の桃太郎伝説にちなむジョークでも和ませた翔猿だが、終盤の連敗はまさにその象徴と生真面目に分析。「今年は三役に上がることができた。来年は定着を目指したい」と目標を掲げた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年12月10日のニュース