宇野に迷いなし 男子SP首位発進! GPファイナル初Vへ今季自己最高点

[ 2022年12月10日 04:20 ]

フィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナル第1日 ( 2022年12月8日    パラベラ競技場 )

首位に立った宇野昌磨(撮影・長久保 豊)
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 開幕して男子ショートプログラム(SP)が行われ、昨季世界選手権覇者の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が今季自己最高の99・99点で首位発進した。山本草太(22=中京大)が94・86点で2位、三浦佳生(17=オリエンタルバイオ・目黒日大高)が3位と日本勢が上位を占めた。ペアSPでは三浦璃来(20)、木原龍一(30)組(木下グループ)が首位に立った。

 会場の大歓声を浴びながら、宇野が笑みを浮かべた。冒頭の4回転フリップから4回転―2回転の連続トーループ、後半のトリプルアクセル(3回転半)と全てのジャンプを成功。スピンやステップは満足のいくものではなかったというが、SPの今季世界最高となる99・99点を叩き出し「しっかり練習してきたことが試合で出せた」と振り返った。

 ここまでGPシリーズ2連勝と好調も、SPでは出遅れていた。靴の感覚を合わせることに苦しみ「気にし始めたら、気にし過ぎてしまう。できない理由が自分以外にあると、やっていて楽しくない」と振り返る。振付師の宮本賢二氏にもレッスン時に相談し、ようやく靴にも慣れ始めたこともあり調子は上昇。迷いなく練習に打ち込めるようになったといい「久々に、気楽に充実感を持って大会に臨めている」とうなずいた。

 GPファイナルは過去に2位が2回、3位が2回。5度目の出場で、初制覇へと好発進した。SPで1~3位を日本勢が独占しており、仲間らと頂点を争う。「みんな凄いクオリティーで素晴らしい練習をしている。日本はレベルが高いなと練習していて思う」。後輩たちから刺激を受けながら、4種5本の4回転を組み込むフリーでも納得の演技を披露する。

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