朝乃山“魔の11日目”幕下で今場所もまさかの黒星「土俵際の詰めが甘かった」玉正鳳が“殊勲”

[ 2022年11月23日 15:11 ]

大相撲九州場所11日目 ( 2022年11月23日    福岡国際センター )

<九州場所 11日目>玉正鳳にはたきこみで敗れた朝乃山 (撮影・成瀬 徹)
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 元大関の幕下・朝乃山(28=高砂部屋)が玉正鳳(29=片男波部屋)にはたき込みで敗れて今場所の初黒星を喫した。

 立ち合い玉正鳳のもろ手突きで少し上体が起きると左へ左へ回り込まれ、追っていくも最後までついていけず青房下に飛び出した。1敗を喫し、今場所も全勝ならず。「土俵際の詰めが甘かった」と悔やんだ。

 “魔の11日目”だった。先場所、勇磨(24=阿武松部屋)に敗れて全勝を逃したのも、5戦全勝で迎えた11日目の6番相撲。左へ左へ回り込まれて土俵際で逆転を食う相撲内容も先場所の黒星と似ていた。「しっかり立ち合い踏み込んだと思うけど、あごが上がったので上体が反ってしまった。相手の引きに一緒についていったのがダメでした。しっかり土俵際で止まらないといけなかったので」。反省の言葉が続いた。

 先場所と違い、この日は取組後に報道陣の取材に応じた。「負けたことは悔しいですけど、もう一番ありますので切り替えないといけない。切り替えないと上には行けないので」。先場所は敗戦の悔しさから引退がよぎるほど落ち込んだというが、今回はすぐに前を向いた。負けを受け止め、真摯に対応する朝乃山は確実に先場所よりも強くなっている。

 来場所での関取復帰はまだ不透明な状況。6勝すれば可能性が広がるため大事になってくる7番相撲へ向け「悔いのないように自分の相撲を取りきりたい」と意気込んだ。

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