北青鵬が年6場所全て勝ち越し 新入幕目指す残り4日へ気負いなし「結果は後で見えてくる」

[ 2022年11月23日 20:12 ]

大相撲九州場所11日目 ( 2022年11月23日    福岡国際センター )

<九州場所 11日目>武将山(左)をよりきりで破る北青鵬 (撮影・成瀬 徹)
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 身長2メートルの十両・北青鵬(21=宮城野部屋)が武将山(26=藤島部屋)を破って8勝目を挙げた。これで6場所連続、今年全ての場所で勝ち越しを決めた。

 武将山が低い当たりから押して前に出ていくと、北青鵬は下がりながら右で肩越しの上手を取って回り込んで土俵中央へ。左手を一切使わずに右上手から振って土俵際まで攻め込むと、ここでようやく左を使って差した左から起こして寄り切った。「上手を取ってから、相手がどう動いてくるかで決めようと思っていた」と肩越しでも上手さえ取れれば余裕があった。

 十両優勝争いに名を連ね、2敗の天空海(31=立浪部屋)を同部屋の炎鵬(28)らとともに1差で追う展開に。「特に意識はしてないです。一番一番その日の相撲に集中するだけなので」と平常心を貫く姿勢を見せた。

 今場所2桁勝利を挙げれば新入幕の可能性も広がってくる。来年初場所後には師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)の引退相撲が控えており、幕内力士として迎えるためには今場所の大勝ちが必須条件。場所前には「親方の断髪式までに幕内に上がりたい」と話していたが、本場所中はあえて意識せず日々の相撲に集中している。「その日の相撲を取るだけ。結果は後で見えてくるものなので」。内に秘めた新入幕への強い思いを抱き、残り4日で一つでも多く白星を積み重ねていく。

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2022年11月23日のニュース