【玉ノ井親方 視点】2敗対決「攻撃は最大の防御」体現した高安 賜杯争いへ“ポカ”に注意

[ 2022年11月23日 19:31 ]

大相撲九州場所11日目   〇高安(押し倒し)錦富士● ( 2022年11月23日    福岡国際センター )

錦富士(右)を押し倒しで破る高安(撮影・成瀬 徹)
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 攻撃は最大の防御というが、高安も先手々々で攻め続けたことが白星につながった。2敗対決となった錦富士戦は右からかち上げて前に出た。相手に回り込まれて距離を取られても、休まず重い突きを見舞ってそのまま押し切った。

 今場所は初日に右足を痛めたようだが、ここまでの取組を見る限り、相撲への影響はなさそうだ。自分でも気にしていないと言っているようだから、大丈夫なのだろう。ただ、相手に弱み見せないためにも、取組後に気にするようなそぶりは見せない方が良い。

 高安の相撲で心配なのは時々、ポカがあることだ。9日目の明生戦も簡単に引いて敗れた。終盤戦はちょっとした気の緩みが命取りになる。まだ優勝には手が届いていないが、重圧を感じながら取った経験は何度もあるので、一番々々に集中して慌てずに取れるはずだ。(元大関・栃東)

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2022年11月23日のニュース