ラグビー日本代表、イングランドに大敗 “W杯前哨戦”でわずか1トライ

[ 2022年11月14日 04:20 ]

リポビタンDツアー2022   日本13ー52イングランド ( 2022年11月12日    トゥイッケナム )

<日本・イングランド>攻め込む日本フィフティーン(AP)
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 世界ランキング10位の日本は「リポビタンDツアー2022」初戦で同5位のイングランドに13―52で敗れた。スクラムのペナルティーやキッキングゲームで課題を残し、来秋のW杯フランス大会1次リーグで顔を合わせる相手に完敗。一方で、ロックのワーナー・ディアンズ(20=BL東京)やCTBディラン・ライリー(25=埼玉)らの武器が通用する収穫もあった。20日には今年最後の代表活動として世界2位のフランス戦に臨む。

 思い通りの“W杯リハーサル”ではなかった。8万人超の相手サポーターによる完全アウェーの聖地トゥイッケナム。10カ月後に大舞台で戦う相手に対し、1トライを奪うのがやっとだった。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチは「相手が勝利して当然の試合。脱帽だ」と認めた。

 課題は、前半に3連続ペナルティーを奪われたスクラム。フッカー坂手主将は「大きくゲームを動かし、相手に流れを渡してしまった」と反省が口をついた。ポイントとなったのは、組んでいる際の相手との距離。幅を広く保つイングランド独特の組み方に対応できなかった。フランカーのリーチは相手の反則を指摘したが、「どうしても世界は自分たちのスクラムばかりを見ちゃう」と、レフェリーとの駆け引きや対応力の必要性を口にした。ジョセフHCは「セットピースの強化にマジックはない」と鍛え直す方針を示した。

 全てで圧倒されたわけではない。ライリーはトライこそなかったが、ゴロキックと自慢のランを駆使し、突破力が通用することを証明。ディアンズは2メートル1の身長を生かしたラインアウトでプレッシャーをかけるなど、イングランド戦勝利へのヒントとなる光もあった。次に対戦するのは来年9月17日のW杯。課題を修正し、リベンジを期す。

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2022年11月14日のニュース