ブレイディーが米国以外の3カ国で先発 NFL史上初めて ドイツ初開催の一戦で勝利

[ 2022年11月14日 07:34 ]

ドイツ初のNFL公式戦が開催されたミュンヘンのアリアンツ・アレーナ(AP)
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 NFLのレギュラーシーズンとしては初のドイツ開催となった一戦が13日にミュンヘンで行われ、サッカーのFCバイエルンの本拠地で2006年W杯でも試合会場となったアリアンツ・アレーナに6万9811人(収容能力の93%)が集結。ホーム扱いとなったバッカニアーズが21―16(前半14―0)でシーホークスを下して今季の成績を5勝5敗とした。

 バッカニアーズは3連敗のあと白星を2つ並べて勝率5割に復帰。QBトム・ブレイディー(45)は29回中22回のパス成功で258ヤードと2つのTDをマークして、ドイツのファンの大声援が沸き起こる中でチームの勝利に貢献した。

 ブレイディーはペイトリオッツ時代のレギュラーシーズンでロンドンとメキシコシティーでの試合にも出場。NFLで米国以外の3カ国で先発した初めてのQBとなり「23年もリーグにいてたくさんの経験をしているが、これはその中でも大事なもののひとつ」とドイツでの勝利に感無量の面持ちだった。

 ブレイディーは第2Q1分20秒、WRフリオ・ジョーンズ(33)に31ヤード、第4Qの4分12秒にはWRクリス・ゴッドウィン(26)に4ヤードのTDパスを成功。巧みなパスさばきを見せてドイツのファンを魅了した。

 第3Q8分すぎにはWRのポジションに立ち、ダイレクト・スナップを受けたRBレナード・フォーネット(27)からのパスをキャッチしようとしたものの失敗。NFL通算4回目のレシーブはならず、シーホークスの新人CBタリク・ウーレン(23)にインターセプトされてしまった。

 本人はぶぜんとした表情だったが、それでもめたに見せないスペシャル・プレーにスタンドのファンは大喜び。ドイツ仕様の?演出もほどこされた試合内容だった。

 バッカニアーズではドラフト3巡目(全体91番目)に指名された新人RBラシャード・ホワイト(23)も22回のキャリーで自己最多の105ヤードを走破。チームの総獲得はシーホークスを136ヤード上回る419ヤードに達した。

 シーホークスの連勝は4で止まって6勝4敗。QBジーノ・スミス(32)は第4Qに2つのTDをマークして3―21から16―21まで追い上げたが、無得点に終わった前半のハンデを跳ね返すまでにはいたらなかった。

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