平野美宇、ひな撃破で選考大会初V パリ五輪選考レース3番手浮上

[ 2022年11月14日 04:11 ]

女子決勝、優勝し、ガッツポーズの平野(撮影・木村 揚輔)
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 卓球の全農カップ・トップ32船橋大会最終日は24年パリ五輪シングルス代表の選考対象大会として船橋市総合体育館で開催され、女子は昨夏の東京五輪団体銀メンバーの平野美宇(22=木下グループ)が決勝で早田ひな(22=日本生命)に4―2で逆転勝ちし、選考大会初優勝。男子は張本智和(19=IMG)が準決勝で篠塚大登(18=愛知工大)を4―3、決勝では田中佑汰(21=同)にストレート勝ちし、トップ32で2度目の頂点に立った。

 平野が輝きを取り戻した。早田との“黄金世代”対決を逆転で制して選考レースでも早田、伊藤に次ぐ3番手に浮上。「国内大会での優勝は本当に久しぶりで、とてもうれしい」と声を弾ませた。

 第1ゲーム9―5とリードしながら6連続失点で落とし、続く第2ゲームは追い上げも届かなかったが、心は折れなかった。2ダウンから圧巻の4ゲーム連続奪取。「以前より引き出しが多くなってリードされても“まだ、やれる”って思えた。そこが成長したところ」と誇った。

 過去2回の選考大会はともに8強止まりと悔しい思いを味わったが、この優勝で50点を加算し、上位5人が出場できる来年の世界選手権の代表圏内入り。「世界でも勝てるように努力していきたい」と力強く誓った。

 ≪張本が決勝ストレート≫張本が勝負強さを発揮したのは田中との決勝第3ゲームだった。相手に4度ゲームポイントを握られながら16―14で奪取し、結果はストレート勝ち。準決勝もフルゲームの厳しい試合だったが、「どの選手にも気持ちで勝てた」と胸を張った。ライオンカップに続く選考大会での優勝。選考ポイントは2位以下に60点以上の大差をつける独走だが、追われる立場だと思っていない。「自分もみんなと一緒に走っている。五輪で金メダルをつかむまではチャレンジャー」と言い切った。

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