中村輪夢「出し切った」初の世界王者 女子の大池は8位 BMX世界選手権

[ 2022年11月14日 11:29 ]

優勝した中村輪夢=アブダビ(UCI提供)
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 自転車の都市型種目の世界選手権最終日が13日にUAEのアブダビで行われ、BMXフリースタイル・パーク男子で東京五輪5位の中村輪夢(ウイングアーク1st)が93・80点をマークし、初優勝を果たした。

 女子で東京五輪7位の大池水杜(ビザビ)は75・04点で8位入賞。今大会のパークは24年パリ五輪の予選を兼ね、日本は男女とも同年3~6月に行われる五輪予選シリーズの総合6位以内にアジア選手が入らなかった場合の五輪出場枠を確保した。

 中村は完璧なランを披露した1本目の試技で、2位と2・30点差をつける快勝だった。「セブントゥエンティ・バースピン・トゥ・ノーハンド」や「バックフリップ・ダブルバースピン・トゥ・ルックダウン」などオリジナルコンボトリックを披露した。

 中村は日本自転車連盟を通じ「まだ実感が湧かないですが、自分のやりたいことに集中し、出し切って優勝できたことが嬉しいです。この大会に向け練習してきた“人と被らない技”のチョイスがハマったこと、それをしっかり決めたことが勝因と感じます。五輪のことはなるべく考えないようにしていましたが、それでもプレッシャーは感じていたので、まずは勝ててほっとしています」とコメントした。

 大池も同連盟を通じ「やっと海外の大会で練習の成果が出せました。この大会に向けイメージしてきたことを8割出せたことをうれしく思います。今回は戦略的にポイントを上げる構成に力を入れており、今後につながる大会になったと思います。次は1本目から自分らしく乗って、2本目でもっと攻める戦い方をしたいです」とコメントした。

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