ビックカメラ高崎が初代女王 前身の日本リーグから“4連覇” 2日で229球の浜村がMVP

[ 2022年11月14日 04:11 ]

JDリーグ初代王者に輝き胴上げされるビックカメラ高崎・岩渕監督。左は上野由岐子(撮影・長久保 豊)
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 ソフトボール女子ニトリJDリーグ・プレーオフ最終日は4579人の観衆を集めて千葉・ZOZOマリンスタジアムで決勝が行われ、ビックカメラ高崎(東地区1位)が豊田自動織機(西地区2位)に2―1で競り勝ち、新リーグの初代女王に輝いた。前身の日本リーグから“4連覇”。2回に工藤環奈(23)のソロ本塁打で先制すると、6回には四番・藤田倭(31)のソロ本塁打で加点した。浜村ゆかり(27)が準決勝に続く完投でMVPを獲得した。

 ビックカメラ高崎は昨夏の東京五輪優勝メンバー5人を擁して新リーグの初年度を制した。浜村が被安打4、1失点の111球完投。1失点完投した前日の準決勝を含めて、2日間で229球を投げ切った。プレーオフのMVPに輝き「みんなが打って、守ってくれるので、思い切って投げられた」と感謝。岩渕有美監督は「上野という大黒柱のコンディションが整わない中で、皆で支え合った一年だった」とシーズンを振り返った。

 ≪上野一度も登板なく閉幕 進退「しっかり考え結論」≫コーチを兼任する40歳の上野由岐子はコンディション不良もあり、シーズンを通して一度も登板がなかった。それでも、ベンチでチームメートに相手投手の特徴を伝えるなど貢献。精神的支柱として存在感を示した。「一球でもいいから投げたかった」と悔しさをにじませつつ「みんながビックカメラのプライドを背負って戦ってくれて頼もしかった」と強調。来季については「進退も含めてしっかりと考えて結論を出したい」と語った。

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2022年11月14日のニュース