フィギュア女子・三原舞依、GP初勝利 「一番価値ある」 10戦目でやっと!

[ 2022年11月14日 04:11 ]

フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦英国大会第2日 ( 2022年11月12日    シェフィールド )

女子フリーの演技を終え感極まる三原舞依(ロイター)

 女子フリーでは、昨季の四大陸選手権女王の三原舞依(23=シスメックス)がショートプログラム(SP)に続きトップの145・20点をマークし、合計217・43点でGP初優勝を飾った。12日には男子SP4位の佐藤駿(18=明大)がフリー3位の166・35点を出し、合計249・03点で3位表彰台。また第1、2戦とも準優勝の三浦佳生(17=オリエンタルバイオ・目黒日大高)が一番乗りで12月のファイナル(トリノ)出場権を獲得した。

 優勝が決まった瞬間、涙があふれた。三原がGP10戦目でついに頂点に立った。ルッツ―トーループの連続3回転などジャンプを決め、スピン、ステップでは最高のレベル4でそろえる好演技。体調不良による休養などを経ての復活劇に「この金メダルは人生の中でも一番大きな結果で価値がある」と実感を込めた。

 演技前は極度の緊張状態だったが、自らを奮い立たせた。GPは過去に4位が7回。昨年の全日本選手権も4位で北京五輪に届かなかった。「このまま4位でいいの?」と悔しさを思い出し、演技につなげた。自身初のファイナル切符に大きく前進したが「(第6戦の)フィンランド大会でしっかりやってこそ。まだまだできる」と足元を見つめた。

 ≪佐藤が復調3位≫得点を確認した佐藤は、何度もうなずいた。合計点のベストには約15点及ばないが、順位を1つ上げての3位表彰台。脱臼を繰り返した左肩を2月に手術し「自信が戻ってきた」と手応えをつかんだ様子だった。冒頭の4回転ルッツは転倒したが、4回転トーループ、3回転半を2本ずつ決め、スピンも最高難度のレベル4でそろえた。次戦は、2週間後の第6戦フィンランド大会。「徐々に感覚も戻っている。この調子で戻せるように」と収穫を持ち帰る。

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