【箱根駅伝予選会】大東大・真名子新監督「一番うれしい」のは1位通過よりも…

[ 2022年10月15日 15:02 ]

第99回箱根駅伝予選会 ( 2022年10月15日    陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園 )

予選会をトップ通過し、笑顔の大東大の選手たち(撮影・木村 揚輔)
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 来年1月2、3日の本戦出場の10枠をかけて43校がハーフマラソン(21・0975キロ)の上位10人の合計タイムで争い、大東大が10時間40分39秒の1位で、4年ぶり51度目の本戦出場を決めた。

 今年4月に男子長距離監督に就任したOBの真名子圭(きよし、43)監督は、「1位はうれしいし、びっくり。他大学さんの方が経験値はあったが、みんないい走りをしてくれた」と選手を称えた。3月まで10年間は宮城・仙台育英高で監督を務め、19年には全国大会優勝に導いた名将。練習面ではおろそかになっていたジョグの重要性を説き、整理整頓やあいさつなど、乱れていた生活面から改善を図り、この日の結果につなげた。

 ただ、本戦出場は総合優勝4回を誇る古豪にとっては復活の序章に過ぎない。真名子監督も喜びを爆発させることなく、引き締まった表情で取材に応じていたが、「少しやせましたか?」と問われると、「そうなんですよ!いやー、今日の質問で一番うれしいな」と満面の笑み。現役時代に54キロだった体重は、最大86キロまで膨れ上がっていたというが、母校の監督就任を機にダイエットを敢行。「体重計はまだ怖くて乗れない」と話したが、就任当初よりもスッキリとしたあご周りの顔を緩めた。

 予選会に向けては験担ぎのために9月20日から禁酒も敢行。「結構、験を担ぐ方」だといい、見事に結果につながった。だが箱根駅伝本番まで継続してみてはと水を向けられると、「それを言われたら、やらないといけなくなるじゃないですか」と否定し、再び満面の笑み。今夜だけはおいしい勝利の美酒を楽しみ、明日からまた、箱根路に向けて学生たちと汗を流す。

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2022年10月15日のニュース