泉ひかり、念願の世界選手権実現に感慨「先に進めることはうれしい」パルクール五輪種目採用への第一歩 

[ 2022年10月15日 04:38 ]

パルクール第1回世界選手権 ( 2022年10月14日    東京・有明アーバンスポーツパーク )

女子スピード予選を5位で通過した泉
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 障害物を跳び越えていく体操の新種目パルクールの第1回世界選手権が14日、東京・有明アーバンスポーツパークで開幕した。38の国と地域から約100人の選手が参加。ゴールまでのタイムを競うスピードの女子予選を5位で突破した泉ひかり(26=TOKIOインカラミ)は第1回大会の日本開催を歓迎。将来の五輪種目入りを目指すパルクールの発展を願った。

 新たな歴史の始まりとなる第1回大会がようやく実現。コロナ禍で当初の予定よりも2年半遅れただけに、約10年、日本パルクール界のトップシーンを走り続けている泉は「足踏みしていたものが先に進めることはうれしい。海外の選手が集まる大会が日本で開けるなんて感じるものがあります」と感慨深げに話した。

 パルクールは「走る」「跳ぶ」「登る」などの動作によって心身を鍛えるトレーニング法から派生したアーバンスポーツの一つ。将来の五輪種目採用も目指している。泉は「五輪に選ばれたら光栄だしもっと多くの人に知ってもらえる機会が増える」と前向き。開会式前に会見した国際体操連盟の渡辺守成会長は「五輪はゴールではなく、一つの手段」とし、今後の機運の高まりに期待した。

 《五輪汚職問題に渡辺会長「激怒」》国際オリンピック委員会(IOC)委員も務める渡辺会長は、東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で「日本のスポーツ界は黙っているのではなく、もっと怒るべきだ。なぜ起きたのかを検証すべきだ」と訴えた。スポーツ庁の室伏広治長官らを例に挙げ「悲しいとか残念と言っているが、僕は激怒だ」と指摘。開催に尽力した人々を思い「一生懸命働いてきたことを、私利私欲のために全て否定された」と、逮捕された組織委員会元理事らを非難した。

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2022年10月15日のニュース