中島啓太 日本勢最上位5位 パット好調9バーディー63「パットは狙ったところに出ている」

[ 2022年10月15日 04:43 ]

米男子ゴルフツアーZOZOチャンピオンシップ第2日 ( 2022年10月14日    千葉県習志野CC=7079ヤード、パー70 )

6番、バンカーショットを放つ松山英樹(撮影・西尾 大助)
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 前世界アマチュアランク1位でプロ転向3戦目の中島啓太(22=フリー)が29位から出て9バーディー、2ボギーの63で回り、通算7アンダーの5位に浮上。パットがさえ渡り、ビッグスコアで日本勢最上位に躍進した。41位から出た松山英樹(30=LEXUS)は通算イーブンパーで49位に後退。アンドルー・パットナム(33=米国)、リッキー・ファウラー(33=米国)が通算10アンダーで首位に並んだ。

 狭く、傾斜のきついグリーンを次々と攻略した。中島は4番から3連続を含む9バーディーを量産。不調というショットは、パットがカバーした。「重心がずれないように力まずできました」。5、8番では10メートル超えを沈めた。最終18番では8メートルのイーグルパットを外したが、楽々バーディーで締めくくった。

 開幕前は「本調子ではない」と繰り返していた。夏場にへんとう炎を患い体重が3キロ減。ショットが右に曲がる原因となった。ガレス・ジョーンズ・コーチにスイング動画を送っても「プロなのだから試合をつくれ」と突き返された。心がけたのは最善手を尽くすこと。15番では1打目を右の林に曲げたが、2打目を7Iで20ヤードスライスさせパーセーブした。

 タイガー・ウッズに憧れ、6歳で始めたゴルフ。前日はメジャー2勝のコリン・モリカワ(米国)と「ゴルフクリニック」に参加した。「今までは見る側だったが、見せる側に立った。PGAでプレーすることで集中力も増していく感じがします」。米ツアーの舞台が中島の潜在能力を引き出している。

 今季、世界アマランク1位の看板を引っ提げて挑戦した海外メジャーは3戦全て予選落ち。だが大物ルーキーは強くなって帰ってきた。「パットは狙ったところに出ている。ラインとタッチが合えば入ると思う」。プロ転向3戦目の快挙を予感させている。

 ≪松山49位後退「ストレスたまる2日間」≫大会連覇を狙う松山はチャンスでもパットを決めきれず、49位に後退した。「読みもタッチも合っていない感じ。ストレスのたまる2日間だった」。ショットもアイアンの距離感が合わない場面が目立った。

 「1Wも飛んでないですし、全体的に飛んでないのは何か原因があると思うので修正したい。ビッグスコアを出さないと優勝はきつい」と話し、この日も日没過ぎまで練習した。

 ▼13位久常涼 コースが長いのでロングアイアンを持たされる。そこで大きなミスがなかったことが、2日間良かった要因。日本開催で予選落ちがないのは自分にとってチャンスだと思う。(67とスコアを伸ばし13位に浮上)

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