阿炎 右肘と左足首の手術から回復順調「娘に“頑張ってね”と言われるのが一番の支え」

[ 2022年10月15日 17:07 ]

ぶつかり稽古で若隆景(右)に胸を出す阿炎(撮影・前川 晋作)
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 大相撲秋巡業が15日、埼玉県久喜市の毎日興業アリーナ久喜で行われ、秋場所を全休した小結・阿炎(28=錣山部屋)が報道陣の取材に応じた。

 名古屋場所後に右肘と左足首を手術し、夏巡業と秋場所を全休。「まだ腕立てもできない。肘は体重をかけると痛い」と症状を明かした。前日に部屋での稽古で序二段力士を相手に申し合いを再開したという。この日は申し合いには参加しなかったが、ぶつかり稽古で一山本、若隆景、高安を相手に胸を出した。「順調に回復している。今日は胸を出せたので良い準備になっている」と復帰へ手応えを得た。

 右肘と左足首は2~3年前から痛めていた。「ずるずる長引いてしまったので、ここらへんでしっかり直さないといけない」と手術に踏み切った。三役に定着してきたところだったが「番付を意識しないこと。しっかり体を治して長く相撲取れるように」と今後の相撲人生を考えての決断だった。「焦らないように自分に言い聞かせて、地道なリハビリを少しずつ重ねてきた」。相撲が取れず地味なトレーニングを続ける日々だが「娘に“頑張ってね”と言われるのが一番の支えになっている」という。家族の応援を力に変え、万全な状態での復帰を期す。

 足首の状態は「普通に胸も出せるので良い感じ」といい「あとは肘次第」。幕内下位の番付から復帰となる九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)まで1カ月を切った。「病院の先生が“間に合うだろう”と言ってくださった」と出場は問題ない様子。「ようやく戻ってきたと思ってもらえるような相撲を取りたい」と前向きに決意を込めた。

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2022年10月15日のニュース