日本、7トライで連敗止めた!オーストラリアに初勝利 さあ29日オールブラックス戦

[ 2022年10月15日 04:46 ]

ラグビーアサヒスーパードライチャレンジシリーズ2022最終戦   ジャパンXV52―48オーストラリアA ( 2022年10月14日    大阪・ヨドコウ桜スタジアム )

<日本・オーストラリアA>前半、トライを決めるタタフ (撮影・後藤 大輝)
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 日本代表(ジャパンXV)はオーストラリアA代表を52―48で下し、今夏からの連敗を4で止めた。前半3分にFB山中亮平(34=神戸)が先制トライを奪うなど計7トライの猛攻で、点取り合戦を制した。今後は29日に国立でニュージーランド代表とテストマッチを行い、来月は欧州へ遠征する。

 日本がやっとトンネルから抜け出した。ヨドコウ桜スタジアムは、1万2880人の桜のジャージーを着たファンによる大きな拍手が湧き起こった。フッカー坂手主将は「最終的に勝てて良かった。アタックもディフェンスも良いつながりを出すことができた」と安堵(あんど)した。

 個人技ではなく、連係プレーで点取り合戦を制した。7―7で迎えた前半18分、敵陣左ゴール手前のラインアウトを起点にNo・8タタフが勝ち越しトライ。後半2分にはCTB中村がキックパスで仕掛け、敵陣右ゴール前でフランカーのリーチがキャッチ。最後はロックのコーネルセンがトライにつなげた。

 一時は23点差までリードを広げながら、今シリーズの第1、2戦で後半逆転を許したように、終盤に流れが相手へ傾きかけた。坂手を中心にディフェンスのフォーメーションなどを確認しリセット。坂手は「崩れてしまいそうなところで、コミュニケーションを取った。つながりを切れずに進めることができた」とうなずいた。

 正規代表とのテストマッチを含め、過去12戦全敗だったオーストラリアから白星を挙げたのも初めて。次は29日に国立でニュージーランドに挑む。世界最高峰の相手との大一番を前に、勝ちきったことに意味がある。リーチは「これで勢いに乗ってオールブラックス戦に向かえる」と表情を引き締めた。一戦一戦が血となり肉となる秋の連戦は、ここからが本当の勝負となる。

 ≪SO李&山沢、キックで貢献≫日本は司令塔SOの2人がキックで勝利に貢献した。先発した李承信は1PGを含む7本のプレースキックを全て成功。「凄くいい形でできた」と手応えを口にした。今秋初出場となった山沢は追い上げられていた後半28分からプレー。高くボールを蹴り上げて相手のミスを誘い、流れを再び引き寄せた。難しい角度のゴールキックも決め「もっと慣れていく必要はある。勝って終われて良かった」とうなずいた。

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