国枝が連覇 16歳の新星に苦戦し「もう少しだけ勝たせてくれよ」楽天OP

[ 2022年10月8日 21:59 ]

男子テニス楽天オープン第6日 ( 2022年10月8日    東京・有明テニスの森公園 )

車いすの部シングルスで優勝し笑顔でポーズをとる国枝慎吾=有明テニスの森公園
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 車いすの部シングルス決勝で、前回19年大会覇者で世界ランキング2位の国枝慎吾(38=ユニクロ)が世界5位の小田凱人(16=東海理化)に6―3、2―6、7―6で競り勝ち、連覇を達成した。2時間30分近くに及ぶ激戦を制し「凱人が出てきた時に、いつかやられる日がくるだろうと思った。それが今日かなと試合中に何度も頭をよぎったが、まだまだおじさんのパワーを見せる。もう少しだけ勝たせてくれよと思いながらプレーしていた」と振り返った。

 第1セットを先取したが、第2セットは2―0から6ゲーム連続で失った。最終セットは第7ゲームで4度のマッポイントをものにできず、相手サービスの第12ゲームにはあと2ポイント奪われれば敗戦という状況にまで追い込まれた。苦しみながらタイブレークを制し、日本人対決は87連勝。06年7月の全英オープンで斎田悟司に敗れたのを最後に16年以上も負けていない。4大大会28勝を誇るレジェンドが16歳のレフティーの挑戦を退けた一戦は車いす史上に残る名勝負となった。

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